公開日: 2013/10/21
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《速報解説》 「新規上場に伴う負担の軽減」に関する議論について-新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方-

筆者: 阿部 光成

《速報解説》

「新規上場に伴う負担の軽減」に関する議論について

-新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方-

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

平成25年10月15日、金融審議会の「新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方等に関するワーキング・グループ」(第6回)が開催された。

そこで示された「事務局説明資料」によると、新規上場に伴う負担の軽減のために、次の事項について議論が行われている。

 新規上場のコストを低減させる観点から、「有価証券届出書」において記載が求められている財務諸表の年数を限定することができないか。

 新規上場のコストを低減させる観点から、「内部統制報告書」の提出に係る負担を一定期間軽減することができないか。

特に、の議論に関して、新規上場後一定期間に限り「内部統制報告書」に係る公認会計士の監査を免除することについては、従来の制度的な枠組みを大きく変えることになると考えられるので、慎重な議論が必要と思われる。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 新規上場の際の有価証券届出書に記載する財務諸表の年数

新規上場の際(「企業内容等の開示に関する内閣府令」8条2項1号)に使用する有価証券届出書(第2号の4様式)の記載内容には次のものがある。

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《速報解説》

「新規上場に伴う負担の軽減」に関する議論について

-新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方-

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

平成25年10月15日、金融審議会の「新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方等に関するワーキング・グループ」(第6回)が開催された。

そこで示された「事務局説明資料」によると、新規上場に伴う負担の軽減のために、次の事項について議論が行われている。

 新規上場のコストを低減させる観点から、「有価証券届出書」において記載が求められている財務諸表の年数を限定することができないか。

 新規上場のコストを低減させる観点から、「内部統制報告書」の提出に係る負担を一定期間軽減することができないか。

特に、の議論に関して、新規上場後一定期間に限り「内部統制報告書」に係る公認会計士の監査を免除することについては、従来の制度的な枠組みを大きく変えることになると考えられるので、慎重な議論が必要と思われる。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 新規上場の際の有価証券届出書に記載する財務諸表の年数

新規上場の際(「企業内容等の開示に関する内閣府令」8条2項1号)に使用する有価証券届出書(第2号の4様式)の記載内容には次のものがある。

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筆者紹介

阿部 光成

(あべ・みつまさ)

公認会計士
中央大学商学部卒業。阿部公認会計士事務所。

現在、豊富な知識・情報力を活かし、コンサルティング業のほか各種実務セミナー講師を務める。
企業会計基準委員会会社法対応専門委員会専門委員、日本公認会計士協会連結範囲専門委員会専門委員長、比較情報検討専門委員会専門委員長を歴任。

主な著書に、『新会計基準の実務』(編著、中央経済社)、『企業会計における時価決定の実務』(共著、清文社)、『新しい事業報告・計算書類―経団連ひな型を参考に―〔全訂第2版〕』(編著、商事法務)がある。

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