税務判例を読むための税法の学び方【51】
〔第6章〕判例の見方
(その9)
立正大学法学部准教授
税理士 長島 弘
【第47回はこちら】
3 裁判の種類
① 形式的意義・実質的意義の裁判と非訟事件
【第48回はこちら】
② 裁判の形式
【第49回はこちら】
③ 民事訴訟と刑事訴訟
【第50回はこちら】
④ 通常訴訟と特別訴訟
⑤ 裁判の不服申立てに係る裁判の種類
裁判に対する不服申立てには、上級裁判所への「上訴」がある。ただし手形訴訟及び少額訴訟については、同一裁判所への異議の申立てが可能である(民事訴訟法第357条、第378条)。そのほか、特別の不服申立てとして、一定の事由に該当した場合には、再審の訴えと特別上訴がある。
(a) 通常の上訴
上訴は、裁判が確定する前に、上級裁判所に対し、その裁判の取消し・変更を求める不服申立てであるが、裁判の形式(判決・決定・命令)に対応して、判決に対する控訴及び上告と、決定・命令に対する抗告及び再抗告とがある。
このように判決には二段階の上訴が規定されており、第一審と合わせて三審級にわたって裁判を受けることができるようになっている(三審制)。
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