税務判例を読むための税法の学び方【95】
〔第9章〕代表的な税務判例を読む
(その23:「文理解釈と立法趣旨③」(最判平22.3.2))
立正大学法学部准教授
税理士 長島 弘
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(2) 控訴審の判断
これは裁判所ホームページにて判決が公開されているため、これを入手し、読んでいただきたい。そこには当事者の主張として付加された点も掲載されており、ここでは割愛するため、ぜひ見てもらいたい。
「各所得税納税告知処分取消等請求控訴事件」(裁判所ホームページ)
控訴審においては、前回紹介した第一審の判断をそのまま承認し、同じ判断を下している。そして、控訴人の控訴審における追加した主張に対して、その判断を示している。
源泉所得税額は当然に画一的・機械的に計算できることが予定されていると解すべきであるから、「当該支払金額の計算期間の日数」の意義は各集計期間の全日数と解すべきという主張に対して、以下のように判示する。
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