公開日: 2017/06/15 (掲載号:No.222)
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役員給与等に係る平成29年度税制改正 【第4回】「業績連動給与に関する改正」

筆者: 柴田 寛子

役員給与等に係る平成29年度税制改正

【第4回】
(最終回)

「業績連動給与に関する改正」

 

西村あさひ法律事務所 パートナー
弁護士・ニューヨーク州弁護士 柴田 寛子

 

 

1 業績連動給与に関する改正

平成28年度税制改正下においては、「利益の状況を示す指標」に基づき支給額が算定される給与について「利益連動給与」と定義のうえ、損金算入の要件が定められていたが、平成29年度税制改正においては、指標の選択肢が拡大されたこと(下記2(3)参照)に伴い、「業績連動給与」と名称変更された。

また、平成29年度税制改正における業績連動給与に関する改正は、指標の選択肢の拡大に限らず、下記に記載するとおり、(形式的には同族会社に該当することとなる)子会社であっても、非同族会社を親会社とするものについては、その役員にも業績連動給与を付与可能とするとの支給対象範囲の拡大や、金銭のみならず、一定の要件を満たす株式及び新株予約権による支給も含むとの支給手段の拡大などの改正も行われている。

 

2 主な改正点

以下では、平成29年度税制改正による業績連動給与に関する主な改正点を、法人税法34条1項3号に定める各要件毎に解説する。

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「業績連動給与に関する改正」

 

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1 業績連動給与に関する改正

平成28年度税制改正下においては、「利益の状況を示す指標」に基づき支給額が算定される給与について「利益連動給与」と定義のうえ、損金算入の要件が定められていたが、平成29年度税制改正においては、指標の選択肢が拡大されたこと(下記2(3)参照)に伴い、「業績連動給与」と名称変更された。

また、平成29年度税制改正における業績連動給与に関する改正は、指標の選択肢の拡大に限らず、下記に記載するとおり、(形式的には同族会社に該当することとなる)子会社であっても、非同族会社を親会社とするものについては、その役員にも業績連動給与を付与可能とするとの支給対象範囲の拡大や、金銭のみならず、一定の要件を満たす株式及び新株予約権による支給も含むとの支給手段の拡大などの改正も行われている。

 

2 主な改正点

以下では、平成29年度税制改正による業績連動給与に関する主な改正点を、法人税法34条1項3号に定める各要件毎に解説する。

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連載目次

筆者紹介

柴田 寛子

(しばた・ひろこ)

西村あさひ法律事務所 パートナー

弁護士・ニューヨーク州弁護士

2001年弁護士登録。1998年東京大学法学部卒業、2007年カリフォルニア大学バークレー校ロースクールLL.M修了。2008年ニューヨーク州弁護士登録。2007年-2008年米国Orrick, Herrington & Sutcliffe法律事務所、2008年-2009年外務省国際法局経済条約課出向(経済連携協定及び投資協定の立案・交渉に従事)を経て、現在、西村あさひ法律事務所パートナー。

国内外の企業再編、合弁・資本提携に加え、コーポレート・ガバナンス、ストック・オプション、報酬制度等を含む会社法に関する企業法務を中心に、民法・労働法・知的財産権法等に関連する法律問題についてアドバイスを行う。

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