《相続専門税理士 木下勇人が教える》
一歩先行く資産税周辺知識と税理士業務の活用法
【第9回】
「“株式分散”という潜在的リスクの把握と対応」
公認会計士・税理士
木下 勇人
一般に会計顧問の業務では、法人税申告書別表2の位置付けは「同族会社の判定」であり、実務上多くの中小法人が同族会社であることから、他の別表様式に比べその取扱いに注意を払われることは少ないと思われる。
一方、資産税コンサルの視点で見た場合、資料チェックのスタートがこの「別表2」であることが多く、その重要性は非常に高い。すなわち別表2は、その会社における株式分散問題を把握するための「少数株主の存在」を知ることができる位置づけとなる。
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