国際課税レポート
【第2回】
「米国・G20それぞれによる富裕層・時価評価所得課税構想」
税理士 岡 直樹
(公財)東京財団政策研究所主任研究員
資産の時価評価課税(mark-to-market)の可能性が、これからの富裕層所得課税のカギになるかもしれない。資産の時価評価技術の進歩と、評価についての国際的な調和や執行協力がそれを可能にする。
これは、格差大国といわれる米国における税制改革提案や、G20におけるブラジルとフランスによる富裕層グローバルミニマム税提案といった最近の動きの観察から想起されたことだ。以下説明する。
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