日本の会計について思う
【第10回】
「修正国際基準(公開草案)の意義と3つの疑問」
関西学院大学教授
平松 一夫
修正国際基準(公開草案)の公表
企業会計基準委員会(ASBJ)は2014年7月31日、「修正国際基準」の公開草案を公表した。もう少し正確に言うと、「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」の公開草案である。
2010年3月期以降、わが国では一定の要件を満たす企業について国際会計基準(IFRS)の任意適用が認められている。任意適用にあたって適用される「指定国際会計基準」はIFRSのうち金融庁長官が定めたものであり、IFRSをそのまま受け入れるかどうかを判断した上で指定がなされてきた。その意味でIFRSに対して「削除又は修正」するといった考え方はとられていない。この「指定国際会計基準」は、ピュアIFRSと同義と考えても差し支えない状況にある。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。