公開日: 2014/05/08 (掲載号:No.68)
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日本の会計について思う 【第5回】「待機合格者問題が解消された今こそ取り組むべき課題」

筆者: 平松 一夫

日本の会計について思う

【第5回】

「待機合格者問題が解消された今こそ取り組むべき課題」

 

関西学院大学教授
平松 一夫

 

公認会計士法の改正

公認会計士法が改正されて、10年余りが経過した。

新公認会計士法のもとで見直され、新しくなった公認会計士試験制度は、この短い期間中に大きな問題に直面し、矛盾を露呈した。

その一つに、試験合格者が就職できないという、いわゆる「待機合格者問題」があった。

現在この問題は解消されたが、今後のためにもいま一度検討しておく必要があると考えるものである。

現在の公認会計士法は2003年5月30日に成立した。改正に至ったのは、環境の変化に伴いわが国の公認会計士監査制度がいくつかの問題点に直面していたからである。

当時求められていたのは、

 我が国資本市場の活性化

 監査と会計の複雑化・多様化・国際化

 国際的な信任の確保

などへの対応であった。

そのため公認会計士監査制度の改革が喫緊の課題とされたのである。

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日本の会計について思う

【第5回】

「待機合格者問題が解消された今こそ取り組むべき課題」

 

関西学院大学教授
平松 一夫

 

公認会計士法の改正

公認会計士法が改正されて、10年余りが経過した。

新公認会計士法のもとで見直され、新しくなった公認会計士試験制度は、この短い期間中に大きな問題に直面し、矛盾を露呈した。

その一つに、試験合格者が就職できないという、いわゆる「待機合格者問題」があった。

現在この問題は解消されたが、今後のためにもいま一度検討しておく必要があると考えるものである。

現在の公認会計士法は2003年5月30日に成立した。改正に至ったのは、環境の変化に伴いわが国の公認会計士監査制度がいくつかの問題点に直面していたからである。

当時求められていたのは、

 我が国資本市場の活性化

 監査と会計の複雑化・多様化・国際化

 国際的な信任の確保

などへの対応であった。

そのため公認会計士監査制度の改革が喫緊の課題とされたのである。

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連載目次

筆者紹介

平松 一夫

(ひらまつ・かずお)

関西学院大学商学部教授・商学博士

1975年関西学院大学大学院商学研究科修了。同年、関西学院大学商学部専任講師。1985年教授(現在に至る)。2002-08年関西学院大学学長。1977-79年ワシントン大学客員研究員。1991年グラスゴー大学客員教授。2010年インドネシア、サティア・ワチャナ・キリスト教大学・名誉博士。日本学術会議20期・21期会員、22期連携会員。

国際会計研究学会会長、日本会計研究学会会長、アメリカ会計学会副会長、公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員、企業会計基準委員会委員等を歴任。
現在、世界会計学会(IAAER)会長、国際会計士連盟(IFAC)国際会計教育基準審議会委員、IFRS財団・教育諮問グループ委員、IFRS翻訳レビュー委員会委員長などを務めている。

日本会計研究学会「太田賞」、日本経営分析学会「学会賞」、アメリカ公認会計士協会・アメリカ会計学会「共同協力賞」、アメリカ会計学会「卓越した国際会計教育者賞」を受賞。『国際会計の新動向』『国際財務報告論』『IFRS国際会計基準の基礎』など著書・論文多数。

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