公開日: 2014/08/21 (掲載号:No.82)
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日本の会計について思う 【第8回】「“2つの”中小企業会計基準が抱えるジレンマ」

筆者: 平松 一夫

日本の会計について思う

【第8回】

「“2つの”中小企業会計基準が抱えるジレンマ」

 

関西学院大学教授
平松 一夫

 

中小企業向けの会計基準が必要とされた背景

バブル経済の崩壊により、中小企業の資金調達形態は、不動産等を担保として金融機関から融資を受ける形態から収益性を基礎とする形態へと変化してきた。中小企業の収益性を評価するには財務諸表が不可欠であるが、そのためには大企業向けとは異なる中小企業向けの適切な会計基準が必要とされる。

こうした要請を受けて策定されたのが「中小会計指針」であり、また「中小会計要領」である。

そして現在、わが国には2つの中小企業会計基準が併存する。
これは特異な状況である。

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日本の会計について思う

【第8回】

「“2つの”中小企業会計基準が抱えるジレンマ」

 

関西学院大学教授
平松 一夫

 

中小企業向けの会計基準が必要とされた背景

バブル経済の崩壊により、中小企業の資金調達形態は、不動産等を担保として金融機関から融資を受ける形態から収益性を基礎とする形態へと変化してきた。中小企業の収益性を評価するには財務諸表が不可欠であるが、そのためには大企業向けとは異なる中小企業向けの適切な会計基準が必要とされる。

こうした要請を受けて策定されたのが「中小会計指針」であり、また「中小会計要領」である。

そして現在、わが国には2つの中小企業会計基準が併存する。
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連載目次

筆者紹介

平松 一夫

(ひらまつ・かずお)

関西学院大学商学部教授・商学博士

1975年関西学院大学大学院商学研究科修了。同年、関西学院大学商学部専任講師。1985年教授(現在に至る)。2002-08年関西学院大学学長。1977-79年ワシントン大学客員研究員。1991年グラスゴー大学客員教授。2010年インドネシア、サティア・ワチャナ・キリスト教大学・名誉博士。日本学術会議20期・21期会員、22期連携会員。

国際会計研究学会会長、日本会計研究学会会長、アメリカ会計学会副会長、公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員、企業会計基準委員会委員等を歴任。
現在、世界会計学会(IAAER)会長、国際会計士連盟(IFAC)国際会計教育基準審議会委員、IFRS財団・教育諮問グループ委員、IFRS翻訳レビュー委員会委員長などを務めている。

日本会計研究学会「太田賞」、日本経営分析学会「学会賞」、アメリカ公認会計士協会・アメリカ会計学会「共同協力賞」、アメリカ会計学会「卓越した国際会計教育者賞」を受賞。『国際会計の新動向』『国際財務報告論』『IFRS国際会計基準の基礎』など著書・論文多数。

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