公開日: 2014/10/09 (掲載号:No.89)
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日本の会計について思う 【第10回】「修正国際基準(公開草案)の意義と3つの疑問」

筆者: 平松 一夫

日本の会計について思う

【第10回】

「修正国際基準(公開草案)の意義と3つの疑問」

 

関西学院大学教授
平松 一夫

 

修正国際基準(公開草案)の公表

企業会計基準委員会(ASBJ)は2014年7月31日、「修正国際基準」の公開草案を公表した。もう少し正確に言うと、「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」の公開草案である。

2010年3月期以降、わが国では一定の要件を満たす企業について国際会計基準(IFRS)の任意適用が認められている。任意適用にあたって適用される「指定国際会計基準」はIFRSのうち金融庁長官が定めたものであり、IFRSをそのまま受け入れるかどうかを判断した上で指定がなされてきた。その意味でIFRSに対して「削除又は修正」するといった考え方はとられていない。この「指定国際会計基準」は、ピュアIFRSと同義と考えても差し支えない状況にある。

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日本の会計について思う

【第10回】

「修正国際基準(公開草案)の意義と3つの疑問」

 

関西学院大学教授
平松 一夫

 

修正国際基準(公開草案)の公表

企業会計基準委員会(ASBJ)は2014年7月31日、「修正国際基準」の公開草案を公表した。もう少し正確に言うと、「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」の公開草案である。

2010年3月期以降、わが国では一定の要件を満たす企業について国際会計基準(IFRS)の任意適用が認められている。任意適用にあたって適用される「指定国際会計基準」はIFRSのうち金融庁長官が定めたものであり、IFRSをそのまま受け入れるかどうかを判断した上で指定がなされてきた。その意味でIFRSに対して「削除又は修正」するといった考え方はとられていない。この「指定国際会計基準」は、ピュアIFRSと同義と考えても差し支えない状況にある。

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連載目次

筆者紹介

平松 一夫

(ひらまつ・かずお)

関西学院大学商学部教授・商学博士

1975年関西学院大学大学院商学研究科修了。同年、関西学院大学商学部専任講師。1985年教授(現在に至る)。2002-08年関西学院大学学長。1977-79年ワシントン大学客員研究員。1991年グラスゴー大学客員教授。2010年インドネシア、サティア・ワチャナ・キリスト教大学・名誉博士。日本学術会議20期・21期会員、22期連携会員。

国際会計研究学会会長、日本会計研究学会会長、アメリカ会計学会副会長、公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員、企業会計基準委員会委員等を歴任。
現在、世界会計学会(IAAER)会長、国際会計士連盟(IFAC)国際会計教育基準審議会委員、IFRS財団・教育諮問グループ委員、IFRS翻訳レビュー委員会委員長などを務めている。

日本会計研究学会「太田賞」、日本経営分析学会「学会賞」、アメリカ公認会計士協会・アメリカ会計学会「共同協力賞」、アメリカ会計学会「卓越した国際会計教育者賞」を受賞。『国際会計の新動向』『国際財務報告論』『IFRS国際会計基準の基礎』など著書・論文多数。

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