公的年金制度の“今”を知る
【第3回】
「今後の年金改革のゆくえ」
特定社会保険労務士 大東 恵子
1 給付と負担のバランスについて国民的合意を得る
公的年金制度には、多くの方に安心を提供し、老後の生活を支えるという役割があることから、年金制度は、長期間にわたって財源を維持し、財政のバランスがとれるように運営していくことが不可欠である。
現在の日本の公的年金は、年金支給のために必要な財源をその時々の保険料収入から用意する「賦課方式」で運営されており、現役世代が納めた保険料は、そのときの年金受給者への支払いに充てられている。
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