公開日: 2015/12/16
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《速報解説》 「更正予知に関する新たな加算税措置」「繰り返しの無申告等に対する加算税の加重」~平成28年度税制改正大綱~

筆者: 佐藤 善恵

《速報解説》

「更正予知に関する新たな加算税措置」

繰り返しの無申告等に対する加算税の加重」

~平成28年度税制改正大綱~

 

税理士 佐藤 善恵

 

はじめに

12月16日に公表された与党税制改正大綱によると、平成28年度税制改正では、過少申告加算税(国税通則法(以下「通法」という)第65条)、無申告加算税(通法第66条)、不納付加算税(通法第67条)及び重加算税(通法第68条)の4種類の加算税のうち、過少申告加算税及び無申告加算税について、「更正があるべきことを予知してされたものでない」申告(※1)に関して新たな措置が導入される。

また、無申告加算税及び重加算税について、過去5年以内に同税目で無申告加算税又は重加算税が賦課された事実があれば、加算税の税率が加重される。

これらの措置は、いずれも当初申告のコンプライアンスを高めるとの趣旨によるものである。

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《速報解説》

「更正予知に関する新たな加算税措置」

繰り返しの無申告等に対する加算税の加重」

~平成28年度税制改正大綱~

 

税理士 佐藤 善恵

 

はじめに

12月16日に公表された与党税制改正大綱によると、平成28年度税制改正では、過少申告加算税(国税通則法(以下「通法」という)第65条)、無申告加算税(通法第66条)、不納付加算税(通法第67条)及び重加算税(通法第68条)の4種類の加算税のうち、過少申告加算税及び無申告加算税について、「更正があるべきことを予知してされたものでない」申告(※1)に関して新たな措置が導入される。

また、無申告加算税及び重加算税について、過去5年以内に同税目で無申告加算税又は重加算税が賦課された事実があれば、加算税の税率が加重される。

これらの措置は、いずれも当初申告のコンプライアンスを高めるとの趣旨によるものである。

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連載目次

〈平成29年1月1日施行〉加算税見直しの再確認と留意点(全2回)

  • 【前編】
    〈1〉 更正予知に係る加算税減免措置の見直し
  • 【後編】
    〈2〉 短期間で繰り返された無申告又は仮装・隠ぺいに対する加重措置の創設
    〈3〉 条文からみた改正ポイント

筆者紹介

佐藤 善恵

(さとう・よしえ)

税理士
京都大学MBA、京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学、税法学会会員

同志社大学大学院総合政策科学研究科非常勤講師等・近畿税理士会 調査研究部専門委員を経て、2010~2014年大阪国税不服審判所 国税審判官、2016年5月~大阪市行政不服審査会委員(会長代理・税務第1部会部会長)、2019年4月~神戸学院大学法学部教授

HP http://www.yoshie-sato.com/

【主な著書等】
『仮想通貨をめぐる法律・税務・会計』(共著)ぎょうせい
Q&A 実務に役立つ法人税の裁決事例選』清文社
『税制改正のポイント(小冊子)』(共著)清文社
Q&A 税務調査・税務判断に役立つ 裁判・審査請求読本』清文社
『判例裁決から見る加算税の実務(第2版)』税務研究会出版局
社長のギモンに答える法人税相談室』清文社
『税理士のための相続をめぐる民法と税法の理解』(共著)ぎょうせい
『税務訴訟と要件事実論』(共著)清文社

 

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