〈経理部が知っておきたい〉
炭素と会計の基礎知識
【第8回】
「炭素を考慮して意思決定するには?」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔PNパッケージ社の登場人物〕
PNパッケージ社は、パッケージや包装資材を専門に扱う中堅企業です。
経理部のシラトリくんは、休暇中のクロサワ部長に代わり、設備の更新を検討するための会議に向けた資料を作成しています。
〈アオイちゃん〉
クロサワ部長は中国で観光を満喫している頃かしら。
中国旅行は初めてだそうですから、プライスレスな体験の目白押しでしょうね。
〈シラトリくん〉
楽しい体験はおカネに換算できないからなぁ。
実は、作成中の資料にもおカネに換算できないものがあって、どうするか悩んでいるんだ。
〈アオイちゃん〉
二酸化炭素ですか?
さっき、設備の仕様書を確認していましたよね。
〈シラトリくん〉
アオイちゃん、鋭いね!
どうやら「インターナルカーボンプライシング」の考え方が役立ちそうだから、調べているところだよ。
* * *
カーボンプライシングは、企業などの排出する二酸化炭素に価格を付け、これによって排出者の行動を変化させて、排出量の削減を促す手法です。政府による施策としてのカーボンプライシング(【第7回】参照)のほか、近年は、各企業が、自社の排出する二酸化炭素に社内で独自に価格を付けるカーボンプライシングも急速な広がりを見せています。これが「インターナルカーボンプライシング(ICP:Internal Carbon Pricing)」です。
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