《速報解説》
公認会計士・監査審査会、
平成28年版の「監査事務所検査結果事例集」を公表
~会計上の見積りについては継続して不備が頻出~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成28年7月29日、公認会計士・監査審査会は平成28年版の「監査事務所検査結果事例集」を公表した。
今回の事例集の特徴は次のとおりである。
① 「Ⅰ.根本原因の究明」及び「Ⅱ.品質管理編」において、大手監査法人と中小監査事務所に区分して記載
② 「Ⅲ.個別監査業務編」において、指摘事例について、監査手続の不備の重要性等が一層理解できるよう、被監査会社を巡る事業環境、監査状況など事例の背景を可能な範囲で記載するとともに、監査品質の向上に資するものという観点で事例を見直し
参考資料として、「監査事務所の概況(平成28年版モニタリングレポート)」も公表されており、監査法人の状況などについて、会計専門家ではない一般の利用者にもわかりやすく説明がなされている。
事例集は、公認会計士・監査審査会が行う監査事務所の検査で確認された指摘事例等を取りまとめたものであり、基本的に、監査事務所に関する内容である。
本稿では、事例集に記載された事項のうち、一般事業会社における会計処理等においても参考になると考えられるものを紹介する。
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