《速報解説》
「監査品質の指標(AQI)に関する研究報告」が公表される
~監査品質の向上に向けた取組状況を定量情報として示す~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成30年11月21日、日本公認会計士協会は、「監査品質の指標(AQI)に関する研究報告」を公表した。これにより、平成30年3月7日から意見募集していた公開草案が確定することになる。
これは、上場会社の監査を担う監査事務所が、監査品質の向上に向けた取組を外部に公表する場合や被監査会社の監査役等に説明する場合に用いる監査品質の指標(Audit Quality Indicator:AQI)について検討を行ったものである。
「『監査品質の指標(AQI)に関する研究報告(公開草案)』に対するコメントの概要及び対応について」も公表されている。
公開草案からの主な変更点としては、監査事務所レベル及び監査業務レベルのAQIそれぞれの開示方法に関する説明と図の追加、AQI項目の記載例について、グラフ等の図表を用いることが考えられる旨を加筆し、表形式が標準という印象を与えないような変更などがあげられる。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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