《速報解説》
会計士協会、改正「公益法人会計基準に関する実務指針」を公表
~過年度遡及や資産除去債務会計基準等適用にあたり留意事項を示す~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成28年12月22日、日本公認会計士協会は「公益法人会計基準に関する実務指針」(非営利法人委員会実務指針第38号)の改正を公表した。
これは、内閣府公益認定等委員会の下に設置された公益法人の会計に関する研究会から公表された「公益法人の会計に関する諸課題の検討状況について」(平成27年3月26日)及び内閣府公益認定等委員会から公表された「公益法人の会計に関する諸課題の検討結果について」(平成28年3月23日)に対応するものであり、Q&A方式により記載されている。
これにより、平成28年10月13日から意見募集していた公開草案が確定することになる。公開草案に寄せられた主なコメントの概要とその対応も併せて公表されており、「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(企業会計基準第24号。「過年度遡及会計基準」という)に関連するコメントが多く寄せられている。
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