公開日: 2020/03/30
文字サイズ

《速報解説》 金融庁、令和2年3月期以降の事業年度における有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項を公表~開示府令の改正を受け、役員報酬・株式等の保有状況等に関する事例を紹介~

筆者: 阿部 光成

《速報解説》

金融庁、令和2年3月期以降の事業年度における

有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項を公表

~開示府令の改正を受け、役員報酬・株式等の保有状況等に関する事例を紹介~

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

令和2(2020)年3月27日、金融庁は次のものを公表した。

 有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項について

 有価証券報告書レビューの実施について

令和2年3月期以降の有価証券報告書の作成に当たっては、これらに記載されている事項に特に注意し、適切に作成する必要があると考えられる。

なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項について

令和2年3月期以降の事業年度に係る有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項として次のことを述べている。

1 新たに適用となる開示制度に係る留意すべき事項

主に、「企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」(平成31年1月31日、内閣府令第3号)による改正に関する次のものである。

 経営方針・経営戦略等

 事業等のリスク

 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(MD&A)

 監査の状況

2 記述情報の充実に向けて

平成31年度有価証券報告書の審査では、記述情報の記載について、法令が求める最低限の記載水準を満たすことだけを目的として、ルールへの形式的な対応にとどまる開示も見られ、投資家等が必要とする十分な情報が得られない事例も見受けられたとのことである(4ページ)。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

《速報解説》

金融庁、令和2年3月期以降の事業年度における

有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項を公表

~開示府令の改正を受け、役員報酬・株式等の保有状況等に関する事例を紹介~

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

令和2(2020)年3月27日、金融庁は次のものを公表した。

 有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項について

 有価証券報告書レビューの実施について

令和2年3月期以降の有価証券報告書の作成に当たっては、これらに記載されている事項に特に注意し、適切に作成する必要があると考えられる。

なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項について

令和2年3月期以降の事業年度に係る有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項として次のことを述べている。

1 新たに適用となる開示制度に係る留意すべき事項

主に、「企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」(平成31年1月31日、内閣府令第3号)による改正に関する次のものである。

 経営方針・経営戦略等

 事業等のリスク

 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(MD&A)

 監査の状況

2 記述情報の充実に向けて

平成31年度有価証券報告書の審査では、記述情報の記載について、法令が求める最低限の記載水準を満たすことだけを目的として、ルールへの形式的な対応にとどまる開示も見られ、投資家等が必要とする十分な情報が得られない事例も見受けられたとのことである(4ページ)。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

筆者紹介

阿部 光成

(あべ・みつまさ)

公認会計士
中央大学商学部卒業。阿部公認会計士事務所。

現在、豊富な知識・情報力を活かし、コンサルティング業のほか各種実務セミナー講師を務める。
企業会計基準委員会会社法対応専門委員会専門委員、日本公認会計士協会連結範囲専門委員会専門委員長、比較情報検討専門委員会専門委員長を歴任。

主な著書に、『新会計基準の実務』(編著、中央経済社)、『企業会計における時価決定の実務』(共著、清文社)、『新しい事業報告・計算書類―経団連ひな型を参考に―〔全訂第2版〕』(編著、商事法務)がある。

関連書籍

「おかしな数字」をパッと見抜く会計術

公認会計士 山岡信一郎 著

会計税務便覧

日本公認会計士協会東京会 編

適時開示からみた監査法人の交代理由

公認会計士 鈴木広樹 著

不正・誤謬を見抜く実証手続と監査実務

EY新日本有限責任監査法人 編

【電子書籍版】会計税務便覧

日本公認会計士協会東京会 編

先進事例と実践 人的資本経営と情報開示

EY新日本有限責任監査法人 編 EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 編

会社法決算書 作成の手引

東陽監査法人 編

現場で使える「会計上の見積り」の実務

中野雄介 監修 日本公認会計士協会 京滋会 編著

あっという間に経営分析‼

税理士 黒永哲至 著

法人税申告書と決算書の作成手順

税理士 杉田宗久 共著 税理士 岡野敏明 共著

決算書の前期比較術

公認会計士 山岡信一郎 著

不正会計リスクにどう立ち向かうか!

公認会計士・公認不正検査士 宇澤亜弓 著

挫折しない 簿記入門

税理士 松田修 著

判断に迷う仕訳を起こせる会計術

公認会計士 山岡信一郎 著

新着情報

もっと⾒る

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#