〈事例から学ぶ〉
不正を防ぐ社内体制の作り方
【第12回】
(最終回)
「身近な資産を守るための仕組み作り」
~不当な売却や幽霊資産を防ぐ工夫~
米国公認会計士・公認内部監査人
打田 昌行
はじめに
ものづくりの現場で日常的に用いられる工具や備品のなかには、高価で長期の使用に耐えるものが多くあります。これらは消耗品とは異なり、日常で継続的に用いられる資産として、会社の財務諸表に計上して管理します。また、工具や備品に留まらず、商品や製品については、たとえ破損しても、それが経済的な取引価値を持つ限り、資産として管理することをおろそかにはできません。
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