公開日: 2025/02/13 (掲載号:No.606)
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国際課税レポート 【第11回】「米国大統領令とOECD国際課税合意のゆくえ」

筆者: 岡 直樹

国際課税レポート

【第11回】

「米国大統領令とOECD国際課税合意のゆくえ」

 

税理士 岡 直樹
(公財)東京財団政策研究所主任研究員

 

国際課税についてのはじめての大統領令

1月20日に第47代アメリカ合衆国大統領に返り咲いたドナルド・トランプ氏は、「OECDの国際課税合意について」と題する大統領令に署名した。

事実上2021年10月のOECD/G20・BEPS包摂的枠組み(「2つの柱による解決策」を指す)からの米国の離脱を宣言するとともに、財務長官に対して、合衆国通商代表部(USTR)と協議の上で、外国による差別的・域外適用的な税制をリストアップし、かかる課税から米国の利益を守るための「保護的な措置」の選択肢とともに、60日以内に大統領に報告することを命じている。

大統領令は2つの点で衝撃的だ。

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「米国大統領令とOECD国際課税合意のゆくえ」

 

税理士 岡 直樹
(公財)東京財団政策研究所主任研究員

 

国際課税についてのはじめての大統領令

1月20日に第47代アメリカ合衆国大統領に返り咲いたドナルド・トランプ氏は、「OECDの国際課税合意について」と題する大統領令に署名した。

事実上2021年10月のOECD/G20・BEPS包摂的枠組み(「2つの柱による解決策」を指す)からの米国の離脱を宣言するとともに、財務長官に対して、合衆国通商代表部(USTR)と協議の上で、外国による差別的・域外適用的な税制をリストアップし、かかる課税から米国の利益を守るための「保護的な措置」の選択肢とともに、60日以内に大統領に報告することを命じている。

大統領令は2つの点で衝撃的だ。

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連載目次

筆者紹介

岡 直樹

(おか・なおき)

税理士
東京財団政策研究所 主任研究員
国税庁国際課税分析官、税務大学校教授、主任国税訟務官(国際)。大法人、外国企業課税の経験を持つ。財務省主税局、OECD租税委員会事務局等に勤務。IFA(国際租税協会)、租税法学会、国際取引法学会会員。

【著作等】

・「タックスヘイブンとの闘いと国際租税法-新課税権とグローバルミニマム税-」財務総合政策研究所フィナンシャル・レビュー143号(2020)

・「英国のアーロンソン報告書とGAAR」財務総合政策研究所フィナンシャル・レビュー126号(2016)

・「日本の所得税負担の実態―高額所得者を中心に」財務総合政策研究所フィナンシャル・レビュー118号(2014)

・「高額所得申告者・大規模法人の行動と税務行政への示唆」(税大論叢60号)(2009)

・「移転価格税制における情報義務と独立企業間価格の証明方法に関する考察」(税大論叢59号)(2008) 第18回租税資料館賞受賞

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