公開日: 2015/12/10 (掲載号:No.148)
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社外取締役の教科書 【第13回】「士業が社外取締役に就任する際の注意点(その1)」

筆者: 栗田 祐太郎

社外取締役教科書

【第13回】

「士業が社外取締役に就任する際の注意点(その1)」

 

クレド法律事務所
駒澤大学法科大学院非常勤講師
弁護士 栗田 祐太郎

 

1 「社外取締役に士業を迎えたい」との要請は増加している

本連載で繰り返し説明しているように、「社外」取締役には、その会社と「しがらみ」がなく、客観的な見地より、企業経営上の課題や問題点につき、多角的な意見を述べる役割が期待されている。

このような要請から、近時では、税理士、公認会計士、弁護士等の士業が社外取締役への就任を打診され、実際に就任する例が急増している。

そこで今回と次回とで、これまでの連載の整理を兼ねて、士業が社外取締役に就任する場合に注意すべき点を、項目別に説明したい。

 

2 「就任を打診されたとき」「就任時」に注意すべきポイント

【注意点1】

「取締役」として、厳格な法的責任を問われる立場となることを肝に銘じる。

これについては、【第3回】及び【第9回】で詳しく解説した。また、具体的に裁判となった事例も、【第10回】【第11回】で紹介した。

すなわち、社外取締役も「取締役」である以上、会社法等が課している①会社に対する善管注意義務、②忠実義務(競業避止義務等も含む)、そして③第三者に対する責任(会社法429条)といった各種の法的義務を負い、これに違反すれば損害賠償義務等の法的責任を負う。

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【第13回】

「士業が社外取締役に就任する際の注意点(その1)」

 

クレド法律事務所
駒澤大学法科大学院非常勤講師
弁護士 栗田 祐太郎

 

1 「社外取締役に士業を迎えたい」との要請は増加している

本連載で繰り返し説明しているように、「社外」取締役には、その会社と「しがらみ」がなく、客観的な見地より、企業経営上の課題や問題点につき、多角的な意見を述べる役割が期待されている。

このような要請から、近時では、税理士、公認会計士、弁護士等の士業が社外取締役への就任を打診され、実際に就任する例が急増している。

そこで今回と次回とで、これまでの連載の整理を兼ねて、士業が社外取締役に就任する場合に注意すべき点を、項目別に説明したい。

 

2 「就任を打診されたとき」「就任時」に注意すべきポイント

【注意点1】

「取締役」として、厳格な法的責任を問われる立場となることを肝に銘じる。

これについては、【第3回】及び【第9回】で詳しく解説した。また、具体的に裁判となった事例も、【第10回】【第11回】で紹介した。

すなわち、社外取締役も「取締役」である以上、会社法等が課している①会社に対する善管注意義務、②忠実義務(競業避止義務等も含む)、そして③第三者に対する責任(会社法429条)といった各種の法的義務を負い、これに違反すれば損害賠償義務等の法的責任を負う。

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連載目次

筆者紹介

栗田 祐太郎

(くりた・ゆうたろう)

弁護士
クレド法律事務所 パートナー弁護士(東京弁護士会所属)

複雑に利害が対立する相続・労働・契約紛争につき、これまで数多く取り扱う。示談交渉のほか、調停・審判・民事訴訟等の各種法的手段を効果的に利用しながら依頼者の納得いく解決を目指す姿勢に、感謝の声が寄せられることも多い。(元 駒澤大学法科大学院 非常勤講師(家事紛争法実務)〔在職期間:2013年9月~2019年8月〕)

【主な著書】
税理士が知っておきたい「認知症」と相続・財産管理の実務』(清文社)
平成25年9月改訂 Q&A遺産分割の実務』(共著、清文社)等

 

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