会社を成長させる「会計力」
【第5回】
「企業に宿る会計力」
島崎 憲明
《コックピット計器盤のように》
企業が会計力を高めるには、会計業務を担当する人に限らず、企業のビジネスパーソンが会計のリテラシーを身につけることが必要である。
「英語力」と「会計力」は、ビジネスパーソンが標準装備すべき「力」である。
ビジネスの現場や経営幹部に求められる会計力は、会計データなどの経営数値を読み解き、課題を発見し、それを解決する力である。財務諸表作成のプロセスや会計基準の高度な知識が必要なのではなく、データを使いこなす力が求められる。
15年ほど前になるが、私が経理担当役員に就任した時に手にした稲盛和夫氏の『実学―経営と会計』の中に、次のような記述がある。
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