会社を成長させる「会計力」
【第6回】
「経営情報システムの構築(SIGMA21プロジェクト)は
どうやって成功をつかんだか(前編)」
島崎 憲明
企業に宿る会計力の一つが、高度な経営情報システムの整備とその積極的な活用にあることは前回述べたとおりである。
そこで、今回から2回にわたり、取締役就任後の2年目から8年間情報システム部隊のヘッドを勤め、そこで新経営情報システムの構築に携わった経験から、その成功要因について検証してみたい。
《新しい経営情報システムの構築が必要となった背景》
“情報システム部隊のヘッド”というと、今で言うCIOの役割だが、同時に経理部隊のトップも兼ねていた。その後、財務、リスクマネジメント、人事、経営計画策定など担当業務は広がっていったが、情報システムの担当も引き続き兼任していた。
情報システム担当役員としての8年間のうち、前半の約4年間は、既存のレガシーシステムの保守・運用業務と並行して新しいシステムの開発を進めた。
これは、私が担当役員になったから新システムの開発を手掛けたのではなく、経営情報システムを一から再構築するために担当役員に任命されたからである。
当時のシステムは100%手造りで、次のような問題を抱えていた。
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