〔検証〕
適時開示からみた企業実態
【事例30】
nmsホールディングス株式会社
「分配可能額を超えた平成29年3月期末の配当金について」
(2018.5.28)
事業創造大学院大学 准教授
鈴木 広樹
1 今回の適時開示
今回取り上げる適時開示は、nmsホールディングス株式会社(以下「nmsホールディングス」という)が平成30年5月28日に開示した「分配可能額を超えた平成29年3月期末の配当金について」である。タイトルのとおり、分配可能額を超えて配当を支払ってしまったという内容である。
上場会社でそんなミスが生じるのかと思われるかもしれないが、最近、同様の開示が多く、例えば、株式会社アルメディオが平成30年4月17日に「分配可能額を超えた前期末の配当金について」を、株式会社多摩川ホールディングスが平成30年8月1日に「分配可能額を超えた前期末の配当金に関するお知らせ」を開示している。
過去には、HOYA株式会社が分配可能額を超えて自己株式を取得してしまったということもあった(平成28年5月18日に「平成28年2月に決議した自己株式の取得に関する第三者委員会設置のお知らせ」を開示)。
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