公開日: 2013/12/19 (掲載号:No.49)
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鵜野和夫の不動産税務講座 【連載9】「広大地の評価(1)」

筆者: 鵜野 和夫

鵜野和夫の不動産税務講座

【連載9】

広大地の評価(1)

 

税理士・不動産鑑定士 鵜野 和夫

 

(一) 広大地の評価は、大幅に減額される


相続で承継した財産の中に、駐車場として利用していた約2,250㎡という広い土地がありまして、相続税の評価で、このような広大な土地については、かなり大きく減額されると聞きましたが、どれくらい減額されるのですか。

税理士
広大地の評価ですね、
ただ、面積が広いというだけでは、広大地の適用を受けられるとは限りません。
ところで、その土地の地形や、その周辺の土地の近隣の土地の利用状況は、どのようになっていますか。


それで、その土地と周辺の状況のわかるようにと、住宅地図を写して持ってきました。

図表1 対象地と近隣地域等の概況図


〈評価対象地の概要〉

  • 地積:2,250㎡
  • 間口:45m
  • 奥行:50m
  • 用途地域:第一種住居専用地域
  • 建ぺい率:50%
  • 容積率:100%
  • 地形:長方形の中間画地
  • 前面道路:幅員6m
  • 利用の現況:駐車場用地
  • 最有効使用:木造の戸建低層専用住宅の敷地

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【連載9】

広大地の評価(1)

 

税理士・不動産鑑定士 鵜野 和夫

 

(一) 広大地の評価は、大幅に減額される


相続で承継した財産の中に、駐車場として利用していた約2,250㎡という広い土地がありまして、相続税の評価で、このような広大な土地については、かなり大きく減額されると聞きましたが、どれくらい減額されるのですか。

税理士
広大地の評価ですね、
ただ、面積が広いというだけでは、広大地の適用を受けられるとは限りません。
ところで、その土地の地形や、その周辺の土地の近隣の土地の利用状況は、どのようになっていますか。


それで、その土地と周辺の状況のわかるようにと、住宅地図を写して持ってきました。

図表1 対象地と近隣地域等の概況図

〈評価対象地の概要〉

  • 地積:2,250㎡
  • 間口:45m
  • 奥行:50m
  • 用途地域:第一種住居専用地域
  • 建ぺい率:50%
  • 容積率:100%
  • 地形:長方形の中間画地
  • 前面道路:幅員6m
  • 利用の現況:駐車場用地
  • 最有効使用:木造の戸建低層専用住宅の敷地

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連載目次

筆者紹介

鵜野 和夫

(うの・かずお)

不動産鑑定士・税理士

昭和5年 東京に生まれる
昭和30年 一橋大学社会学部卒業
昭和36年 フジタ工業株式会社(現:フジタ)入社。経理・原価管理・PC工場経営・住宅販売・都市開発等の業務を担当し、昭和58年3月同社退職
不動産鑑定士・税理士事務所開設
東京税理士会・税務会計学会常任委員、(社)日本不動産鑑定協会調査研究委員会小委員長・同東京会幹事・実務相談室委員長・研修委員会委員、国土庁土地鑑定委員会鑑定評価員、日本大学・新潟大学等の非常勤講師などを歴任
現:資産評価政策学会監事、日税不動産鑑定士会研修委員長

【ホームページ】
http://www5b.biglobe.ne.jp/~unokazuo/

【著書】
相続税・贈与税の大改正と小規模宅地特例の税務対策
不動産の評価・権利調整と税務
コンサルティングを行う実務家のための 必携不動産税務
『等価交換方式の計画・運用・税務』
『不動産有効利用のための都市開発の法律実務』
『〈最新増補版〉例解・不動産鑑定評価書の読み方』
『Q&A新土地税制の詳解』
『土地建物の節税対策』
『土地建物の相続・贈与対策』
『不動産利用の法律』
『土地譲渡益重課制度の適用除外の手引き』
『不動産鑑定評価Q&A』(共編著)
『定期借地権の法律・鑑定評価・税務』(共著)
『第6版・特殊な画地と鑑定評価』(共著)
『新版 特殊な権利と鑑定評価』(共著)
『日照権問題解決の理論と実務』(共著)
『不動産をめぐる現代財産権の法律と評価』(共著)
『鑑定評価のフロンティア』(共著)
『空中権・土地信託・抵当権』(共著)
『不動産税務手帳』(監修)(以上、清文社)

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