《速報解説》
会計士協会及び金融庁より
COVID-19に係る監査の国際動向(翻訳情報)が続けて公表される
~継続企業の前提の評価、後発事象、金融商品、開示の重要性~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
国際監査・保証基準審議会(IAASB)は、次の文書を公表している。
① 「変化し続ける環境下での継続企業の前提の評価-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する監査上の留意事項」(2020年4月29日、IAASBスタッフ文書)
② 「変化し続ける環境下での後発事象-新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する監査上の留意事項」(2020年5月14日、IAASBスタッフ文書)
また、証券監督者国際機構(IOSCO)は、次の声明を公表している。
① 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生下における会計基準の適用に関するIOSCO声明」(4月3日、原題:IOSCO Statement on Application of Accounting Standards During the COVID-19 Outbreak)
② 「COVID-19にかかる開示の重要性に関するIOSCO声明」(5月29日、原題:IOSCO Statement on Importance of Disclosure about COVID-19)
これらの文書等は、監査人の監査実務の動向を理解するうえで参考になる部分があると考えられる。
IOSCOは、現在の環境において監査人が課題に直面していることを理解しているとしつつも、監査人には職業上の基準に従って高品質な監査を実行する責任が引き続きあると述べている。
【参考】 日本公認会計士協会ホームページ
・「【IAASB】監査実務に関するスタッフ文書「変化し続ける環境下での継続企業の前提の評価 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する監査上の留意事項」の翻訳の公表について」
・「【IAASB】監査実務に関するスタッフ文書「変化し続ける環境下での後発事象 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に関する監査上の留意事項」の翻訳の公表について」
【参考】 金融庁ホームページ
・「IOSCOによるプレス・リリース「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) の発生下における会計基準の適用に関するIOSCO声明」の公表について」
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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