《速報解説》
金融庁、「平成25年度有価証券報告書レビューの重点テーマ審査及び情報等活用審査の実施結果」を公表
~企業結合等の「適切ではない事例」に注意~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成27年2月10日、金融庁は、次のものを公表した。
いずれも有価証券報告書の開示に関する重要な事項が記載されているので、注意が必要である。
本稿では上記①について解説する。
②については、同時公開の下記拙稿を参照いただきたい。
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅱ 平成25年度有価証券報告書レビュー関係
1 重点テーマ審査
次の事項について審査を行っている。
① 企業結合及び事業分離等
② 固定資産の減損
③ 連結財務諸表作成手続(子会社管理を含む)
④ 金融商品に関する会計処理・開示
⑤ 偶発債務(引当金の計上を含む)
財務局等からの質問状には、次の観点も反映しているとのことである。
- 法令や会計基準への形式的な準拠性のみでなく、投資者にとって十分に明瞭で理解し得る記載となっているか
- 重点テーマ以外のその他周辺事項についても、疑問点はないか
- 有価証券報告書以外の開示書類(四半期報告書や内部統制報告書等)への影響はないか
2 適切ではない事例
アンダーラインは、筆者が記入したものである。
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