建設業が危ない!
労務トラブル事例集・
社会保険適用の実態
【第2回】
「なぜ建設業では
社会保険未加入が多いのか」
なりさわ社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 成澤 紀美
1 建設業に社会保険未加入が多い理由
前回の通り、建設業では他の業種や一般の事業所に比較すると、社会保険への加入率が特に低い。
ではなぜ、建設業では社会保険未加入が多いのか。
まず企業の認識として、受注競争が激化する中で単価の引下げ圧力やダンピングも多く、このような状況下で工事利益の確保を優先するため、決して安くはない保険料負担を避けたいがために社会保険に加入していないという現状がある。
工事の受注額を抑えて入札を勝ち取るためには、費用の多くを占める人件費を少しでも抑えたいという意識が働き、そこに「社会保険は下請事業所での雇用主と従業員間の問題」との認識もあることから、積極的に社会保険は加入されない土壌が醸成されているといえる。
対して、職人側にも社会保険未加入の要因は多くある。
特に一人親方は自身の技能に対する自信と自己責任が基本姿勢のためか、社会保険に頼る必要はないと考える者が多いことである。
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