税務判例を読むための税法の学び方【38】
〔第5章〕法令用語
(その24)
立正大学法学部准教授
税理士 長島 弘
14 不確定概念と宥恕規定
(① 宥恕規定の意義と例示)【前回参照】
② 「違法」と「不法」「不適法」「非合法」「不当」「不正」「不適当」「不相当」「反正義」「不公正」【前半】
「違法」とは、行為や状態が法令に違反するものあることを表す。違法な行為が刑法等の罰則規定に触れるときには処罰され、民法第90条の公序良俗に反する場合には無効とされる。
「不法」も概ね「違法」と同じ意味で用いられるが、「不法」の方が、実質的な違法性に重点を置いた場合や、主観的な違法性に重点を置いた場合に使われる。
『実質的な違法性』とは、単に形式的に法令に違反するだけでなく、その行為や状態が実質的に法秩序に違反する、すなわち反社会性が強い場合である。
例えば「不法投棄」「不法侵入」「不法所持」には、反社会性が強く意識されている。
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