税務判例を読むための税法の学び方【69】
〔第8章〕判決を読む
(その5)
立正大学法学部准教授
税理士 長島 弘
連載の目次はこちら
(2 判決をみるポイント)
(② 結果を左右した要素を見極める)
(3) 判決の示した「一般的法命題」は何か
以前、【第46回】にて「判例といった場合には、その事実が他の事実と入れ替わっても結論に変わりがないような事実を、その具体的事実の中から取り除いて、結論にとって意味のある事実だけを残すことによって抽象化された内容ということになる。」と記したが、この抽象化された内容、一般化した内容を、判決が明確に示すことが多い。
それを「一般的法命題」又は「抽象的法命題」と呼ぶ(ただし、判決でこれが示されない場合があるが、そのような判決を通常「事例判決」と呼ぶ)。
そしてその事案をこの法命題に当てはめることにより、判決が下される。
では前回検討した、馬券の払戻に係る裁判(大阪事案)の最高裁判決から、この点を検討する。
この事案に係る最高裁判決を、裁判所HPの裁判例情報から入手して読んでいただきたい。最高裁第三小法廷平成27年3月10日判決である。
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