公開日: 2015/10/29 (掲載号:No.142)
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〔巻頭対談〕 川田剛の“あの人”に聞く 「山田二郎 氏(弁護士)」【前編】

筆者: 山田 二郎、川田 剛

〔巻頭対談〕

川田剛の“あの人”に聞く

「山田二郎 氏(弁護士)
【前編】

このコーナーでは、税理士の川田剛氏が聞き手となり、税法・税実務にまつわる第一人者から、これまでの経験や今後の実務家へ向けた話を聞いていきます。
今回は日本の税務訴訟のパイオニアである山田二郎弁護士をお迎えしました。

(収録日:2015年9月15日)

〔語り手〕山田 二郎(弁護士)
(写真/右)
〔聞き手〕川田 剛(税理士)
(写真/左)

 

日本の大学で租税法の講義を受けた第1期生

川田

まず、そもそも論になってしまいますが、日本の税務訴訟の歴史において大きな実績を残してこられた弁護士であり、租税訴訟学会の会長や日本税法学会名誉理事など数々の役職を歴任されている山田二郎先生のこれまでの歩みからお聞きしたいと思います。

このWeb雑誌の読者の方々は、「山田先生はどのような経緯で、税務訴訟に深く関わられるようになったのだろうか」という興味があろうかと思います。そもそも租税法を専門にされるようになった動機はどのようなものだったのでしょうか。

山田

私が租税法の勉強を始めた動機は2つございます。1つは1950年にシャウプ勧告が公表されて、その中で日本の大学の法学部でも租税法の講義を行うことが勧告されました。それで、まず東京大学と京都大学の法学部で、1951年から租税法の講義が開講になったわけです。

私はそのとき京都大学に在学していましたが、京都大学では経済学部の汐見三郎先生が租税法の講義を担当されて、東洋経済社から刊行されていた『税法読本』という本をテキストに使われてお話になりました。これが大変な名講義でして、私はその名講義を聞かせていただいて、税法に大変興味を持ったというのが動機の1つです。

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「山田二郎 氏(弁護士)
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このコーナーでは、税理士の川田剛氏が聞き手となり、税法・税実務にまつわる第一人者から、これまでの経験や今後の実務家へ向けた話を聞いていきます。
今回は日本の税務訴訟のパイオニアである山田二郎弁護士をお迎えしました。

(収録日:2015年9月15日)

〔語り手〕山田 二郎(弁護士)
(写真/右)
〔聞き手〕川田 剛(税理士)
(写真/左)

 

日本の大学で租税法の講義を受けた第1期生

川田

まず、そもそも論になってしまいますが、日本の税務訴訟の歴史において大きな実績を残してこられた弁護士であり、租税訴訟学会の会長や日本税法学会名誉理事など数々の役職を歴任されている山田二郎先生のこれまでの歩みからお聞きしたいと思います。

このWeb雑誌の読者の方々は、「山田先生はどのような経緯で、税務訴訟に深く関わられるようになったのだろうか」という興味があろうかと思います。そもそも租税法を専門にされるようになった動機はどのようなものだったのでしょうか。

山田

私が租税法の勉強を始めた動機は2つございます。1つは1950年にシャウプ勧告が公表されて、その中で日本の大学の法学部でも租税法の講義を行うことが勧告されました。それで、まず東京大学と京都大学の法学部で、1951年から租税法の講義が開講になったわけです。

私はそのとき京都大学に在学していましたが、京都大学では経済学部の汐見三郎先生が租税法の講義を担当されて、東洋経済社から刊行されていた『税法読本』という本をテキストに使われてお話になりました。これが大変な名講義でして、私はその名講義を聞かせていただいて、税法に大変興味を持ったというのが動機の1つです。

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連載目次

「川田剛の“あの人”に聞く」

筆者紹介

山田 二郎

(やまだ・じろう)

・昭和28年3月
 京都大学法学部(旧制)卒業
・昭和28年4月
 司法修習生(七期)
・昭和30年4月
 裁判官に任官
 佐賀地方家庭裁判所判事補、大阪地方裁判所判事補(主に行政事件訴訟を担当)、東京高等裁判所判事、東京地方裁判所総括判事(昭和36年4月から昭和52年3月まで法務省に出向、法務省訟務局参事官、第五課長(租税訴訟の主管課長))等を歴任
・昭和59年4月
 裁判官を退官。東海大学法学部教授(税法専攻)
・同年7月
 弁護士登録(第二東京弁護士会)
・昭和61年6月
 カリフォルニア大学、ハーバード大学に客員研究員として海外研究(昭和62年7月末まで)
・平成6年4月
 東海大学法学部長(平成8年3月末まで)
 東海大学法学研究科委員長(平成8年3月末まで)

【主な学会活動】
・元租税法学会理事、日本税法学会名誉理事
・公法学会会員、土地法学会評議員、財政法学会名誉理事
・租税訴訟学会会員(会長)

【主な著書】
・『税法講義第2版』(2001年、信山社)
・『実務 租税法講義』編集代表(2005年、信山社)
・『租税法の解釈と展開(1)、(2)』(2007年、信山社)
・『租税法重要判例解説(1)、(2)』(2007年、信山社)


川田 剛

(かわだ・ごう)

税理士
税理士法人 山田&パートナーズ 会長

昭和42年東京大学卒業。昭和49年大阪国税局柏原税務署長。昭和51年人事院在外研究員(南カリフォルニア大学)。昭和53年在サンフランシスコ日本国総領事館領事。昭和58年仙台国税局調査査察部長。昭和62年国税庁調査査察部国際調査管理官。同年国税庁長官官房国際業務室長。平成7年仙台国税局長。平成9年国士舘大学政経学部教授、学習院大学法学部講師、税務大学校講師(国際租税セミナー特別コース)、明治大学商学部・大学院講師
明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科教授

【主要著書】
『中国進出企業のための移転価格税制ハンドブック』(共著,同文館出版)、『Q&A海外勤務者に係る税務(改訂版)』(税務経理協会)、『税金ガイド〈26年版〉 - 英和対照』(財経詳報社)、『租税法入門(11訂版)』(大蔵財務協会)、他多数

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