〔巻頭対談〕
川田剛の“あの人”に聞く
「山田二郎 氏(弁護士)」
【前編】
このコーナーでは、税理士の川田剛氏が聞き手となり、税法・税実務にまつわる第一人者から、これまでの経験や今後の実務家へ向けた話を聞いていきます。
今回は日本の税務訴訟のパイオニアである山田二郎弁護士をお迎えしました。
(収録日:2015年9月15日)
〔語り手〕山田 二郎(弁護士)
(写真/右)
〔聞き手〕川田 剛(税理士)
(写真/左)
日本の大学で租税法の講義を受けた第1期生
川田
まず、そもそも論になってしまいますが、日本の税務訴訟の歴史において大きな実績を残してこられた弁護士であり、租税訴訟学会の会長や日本税法学会名誉理事など数々の役職を歴任されている山田二郎先生のこれまでの歩みからお聞きしたいと思います。
このWeb雑誌の読者の方々は、「山田先生はどのような経緯で、税務訴訟に深く関わられるようになったのだろうか」という興味があろうかと思います。そもそも租税法を専門にされるようになった動機はどのようなものだったのでしょうか。
山田
私が租税法の勉強を始めた動機は2つございます。1つは1950年にシャウプ勧告が公表されて、その中で日本の大学の法学部でも租税法の講義を行うことが勧告されました。それで、まず東京大学と京都大学の法学部で、1951年から租税法の講義が開講になったわけです。
私はそのとき京都大学に在学していましたが、京都大学では経済学部の汐見三郎先生が租税法の講義を担当されて、東洋経済社から刊行されていた『税法読本』という本をテキストに使われてお話になりました。これが大変な名講義でして、私はその名講義を聞かせていただいて、税法に大変興味を持ったというのが動機の1つです。
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