税務判例を読むための税法の学び方【73】
〔第9章〕代表的な税務判例を読む
(その1:武富士事件①)
立正大学法学部准教授
税理士 長島 弘
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-はじめに-
新章として今回から、様々な税法の裁判例を、代表的なものを中心として、見ていこうと思う。
このような場合、最近にあった裁判例と、古いながらも講学上よく取り上げられる代表的な裁判例のいずれから取り上げていくべきか、悩むところである。
またこの2つに分けた場合には、いずれに入れるべきか迷うものもある。
そこで基本的に、この両者の区分として便宜上、前者を昭和の裁判例、後者を平成の裁判例とし、これらを交互に取り上げることにしたい。
もっとも、前章においても代表的な裁判例を既にいくつか取り上げているが、それらについても、必要に応じて改めて触れていくことにしたい。
進め方であるが、基本的に、裁判所ホームページの裁判例情報、又は訟務月報、税務訴訟資料(本連載の【59】参照)といった誰もがインターネット経由で判決を入手できるものを案内することとする。なお、これらのサイトで公開されているものは、基本的に当事者の主張は載っていないため、当事者の主張についての検討は原則割愛するものとする。
まずは、前者のものとして、「武富士事件(平成23年2月18日第二小法廷判決)」を取り上げる。
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