税務判例を読むための税法の学び方【22】
〔第5章〕法令用語
(その8)
自由が丘産能短期大学専任講師
税理士 長島 弘
7 法の「適用」に関する法令用語
ここでは、法の適用に関する法令用語について解説する。
① 適用する・施行する
まずは「適用する」について見ていく。
これは、法令の規定を目的とする対象そのものに当てはめる場合に使われる用語である。
したがって、詳細は後述するが、目的とする対象とは異なるが本質的には類似する他の事項について法令の規定を当てはめる場合には「準用する」を用いる。
なお、「適用する」という文言について厳密な意味が問われるのは、この「準用する」との差異のように、法を当てはめる対象の差異による場合だけではない。法の発動の点で「施行する」との差異が問われる場合がある。
まず、「施行する」との差異について見ていく。
「施行」と「適用」との違いは、「施行」が法令の規定の効力を一般的に発動させることを意味するものであるのに対し、「適用」は、一般的に発動されることとなっている法令の規定を個別の具体的対象に対して働かせる点にある。
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