税務判例を読むための税法の学び方【31】
〔第5章〕法令用語
(その17)
税理士 長島 弘
10 期限や期日を示す表現
(① 「以前」と「前」、「以後」と「後」) 【第27回参照】
(② 「期限」「期日」「期間」、③ 期間計算に関する国税通則法の定めと民法、④ 「・・・から・・・まで」)【第28回参照】
(⑤ 時をもって定める期限、⑥ 期限の特例と各種消費税の届出書、⑦ 国税通則法第10条第2項の期限の特例に関するその他注意点)【第29回参照】
(⑧ 期間計算が過去にさかのぼる場合、⑨ 「経過する日」と「経過した日」)【前回参照】
⑩ 「経過する日」と「満了する日」と法律上の年齢
前回「経過する日」について解説した。また期間計算においては通常初日不算入が原則である旨も解説したが、これらから、法律上の年齢は一般常識と異なる点をご存じであろうか。
かつて平成14年7月25日に、国会においても平野博文議員が「国民の常識と法律上の取扱いとの間、さらには各法令相互の間において、齟齬や混乱が見られる」として質問している。
通常、年齢は誕生日の日に加算されると思われているが、法律上の年齢は、誕生日の前日に加算される。
明治35年法律第50号により制定された「年齢計算に関する法律」というのがある。この法律は以下の3条からなっている。
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