社長のためのメンタルヘルス
【第9回】
「アルコール依存の問題」
特定社会保険労務士
第一種衛生管理者
産業カウンセラー
寺本 匡俊
1 今回の趣旨
前回の睡眠障害に引き続き、今回も業務及び私生活の両者が関連し得るメンタル不調の代表例として、「依存症」について取り上げる。特に、違法薬物のような働く人との関連性が薄いものと比べ、多くの社会人にとってリスクのある「アルコール依存」を中心とする。
論点は2つで、中心は①アルコール依存とメンタル不調の関係について、また、②コロナ禍における依存症の恐れについて触れる。後者はパンデミックが現在進行中であるため、執筆時点(2021年12月)での中間報告的なものとなることにご留意いただきたい。
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