プラス思考の経済効果
【第32回】
「2025年の初詣の経済効果」
関西大学名誉教授・大阪府立大学名誉教授
宮本 勝浩
1 はじめに
2024年は大谷翔平選手の年でした。移籍したドジャースがワールドシリーズでヤンキースに勝って世界一になり、大活躍した大谷選手は3度目のMVPに輝き、日本中が沸き返りました。
しかし、国内ではインフレが進んで人々の生活が苦しくなりました。そして、世界経済はますます不確実性を増してきています。2022年2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まり、もう3年近く戦闘が続いています。それによって、石油、食料品、輸送などの価格が高騰して、世界経済はインフレとモノ不足に陥りました。さらに、2023年10月7日イスラム組織ハマスがイスラエルに攻撃を加えて、イスラエル・ハマスの間で戦争が勃発しました。この戦争は周囲の国々にも影響を与えて、戦闘が激しくなってきていましたが、2025年1月19日から6週間の停戦に入りました。この一時停戦が恒久的なものになることを世界の人々は願っています。そして、2025年1月20日には「アメリカの要求を聞かない国には追加関税をかける」と脅しをかけているトランプ氏がアメリカの大統領に返り咲きました。日本にも大きな影響が出てくるでしょう。
世界や日本が不安定になったり、生活が苦しくなったりしたときには、初詣の人数が増えると言われています。このような世界情勢の中、日本人は今年の初詣には何をお願いしたのでしょうか。
今回は、今年の初詣の経済効果を考えていきましょう。
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