日本の会計について思う
【第5回】
「待機合格者問題が解消された今こそ取り組むべき課題」
関西学院大学教授
平松 一夫
公認会計士法の改正
公認会計士法が改正されて、10年余りが経過した。
新公認会計士法のもとで見直され、新しくなった公認会計士試験制度は、この短い期間中に大きな問題に直面し、矛盾を露呈した。
その一つに、試験合格者が就職できないという、いわゆる「待機合格者問題」があった。
現在この問題は解消されたが、今後のためにもいま一度検討しておく必要があると考えるものである。
現在の公認会計士法は2003年5月30日に成立した。改正に至ったのは、環境の変化に伴いわが国の公認会計士監査制度がいくつかの問題点に直面していたからである。
当時求められていたのは、
① 我が国資本市場の活性化
② 監査と会計の複雑化・多様化・国際化
③ 国際的な信任の確保
そのため公認会計士監査制度の改革が喫緊の課題とされたのである。
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