日本の会計について思う
【第8回】
「“2つの”中小企業会計基準が抱えるジレンマ」
関西学院大学教授
平松 一夫
中小企業向けの会計基準が必要とされた背景
バブル経済の崩壊により、中小企業の資金調達形態は、不動産等を担保として金融機関から融資を受ける形態から収益性を基礎とする形態へと変化してきた。中小企業の収益性を評価するには財務諸表が不可欠であるが、そのためには大企業向けとは異なる中小企業向けの適切な会計基準が必要とされる。
こうした要請を受けて策定されたのが「中小会計指針」であり、また「中小会計要領」である。
そして現在、わが国には2つの中小企業会計基準が併存する。
これは特異な状況である。
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