公開日: 2016/02/18 (掲載号:No.157)
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〔経営上の発生事象で考える〕会計実務のポイント 【第2回】「国内子会社の業績悪化と清算の場合」

筆者: 渡邉 徹

〔経営上の発生事象で考える〕

会計実務のポイント

【第2回】

「国内子会社の業績悪化と清算の場合」

 

仰星監査法人
公認会計士 渡邉 徹

 

Question

当社(P社)は上場している総合電機メーカーである。数年前に半導体を製造するA社(半導体製造のみを事業としている非上場会社)を買収し、完全子会社化している。

買収当時は半導体事業が好調であり、当時の将来計画に基づいて買収価額が決定されていた。完全子会社化した後、製造子会社で必要な資金は親会社が融資を行っている。

今期、A社は、半導体販売価格の急激な下落により大幅な営業損失を計上し(前期と前々期も小幅ながら営業損失を計上)、P社におけるA社株式の実質価額が著しく下落した。この状況を打開するため、A社は、スマートフォン向けの半導体の生産に注力する再建計画を立案した。また、P社はA社の経営再建のためA社に対して融資している資金の弁済期間の延長に応じている。

再建計画ではA社の業績が回復し、A社株式の実質価額は5年後に取得価額の70%程度まで回復することが見込まれている。

このような場合、P社(親会社)、A社(子会社)の個別決算上及びP社の連結決算上どのような会計処理の検討が必要となるか。

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会計実務のポイント

【第2回】

「国内子会社の業績悪化と清算の場合」

 

仰星監査法人
公認会計士 渡邉 徹

 

Question

当社(P社)は上場している総合電機メーカーである。数年前に半導体を製造するA社(半導体製造のみを事業としている非上場会社)を買収し、完全子会社化している。

買収当時は半導体事業が好調であり、当時の将来計画に基づいて買収価額が決定されていた。完全子会社化した後、製造子会社で必要な資金は親会社が融資を行っている。

今期、A社は、半導体販売価格の急激な下落により大幅な営業損失を計上し(前期と前々期も小幅ながら営業損失を計上)、P社におけるA社株式の実質価額が著しく下落した。この状況を打開するため、A社は、スマートフォン向けの半導体の生産に注力する再建計画を立案した。また、P社はA社の経営再建のためA社に対して融資している資金の弁済期間の延長に応じている。

再建計画ではA社の業績が回復し、A社株式の実質価額は5年後に取得価額の70%程度まで回復することが見込まれている。

このような場合、P社(親会社)、A社(子会社)の個別決算上及びP社の連結決算上どのような会計処理の検討が必要となるか。

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連載目次

筆者紹介

渡邉 徹

(わたなべ・とおる)

公認会計士

2014年に仰星監査法人に入所
法定監査を中心に、様々な業種の会計監査業務に従事する。

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