ハラスメント発覚から紛争解決までの企業対応 【第34回】「「告白ハラスメント」はセクハラに該当するか」
当社の従業員Aから、「上司Bから『付き合ってほしい』と言われた。それ以来、上司Bの声を聞いたり顔を見たりすると気分が悪くなって仕事が手につかない。これはセクハラではないのか」と相談を受けました。
従業員Aが不快に思ったという気持ちは尊重したいとは思いますが、当社は社内恋愛を禁止しておらず、社内恋愛で結婚に至ったカップルも沢山いますので、好意を伝えたり、交際を申し入れただけでセクハラだと言われても、違和感を覚えます。愛の告白はセクハラに該当するのでしょうか。
空き家をめぐる法律問題 【事例46】「共同で使用する私道の管理上の問題」
私の自宅は、中古で取得した分譲住宅ですが、周囲には同様の分譲住宅が立ち並んでいます。これらの住人は、転圧された砂利道の私道を利用して公道に出ていますが、私道も陥没等があり修復したいと思っています。ところが、分譲地の中には所有者の行方が分からない空き家もあります。
このような場合に、どのような方法で私道の修復を行えばよいでしょうか。
電子書類の法律実務Q&A 【第4回】「電子メールやLINEでの労働条件の通知は可能か」
従業員を採用する際に、メールやLINEで労働条件を通知することを考えていますが、可能でしょうか。また、メールやLINEで労働条件を通知する場合の注意点などがあれば、教えてください。
税理士事務所の労務管理Q&A 【第11回】「支払賃金と最低賃金との比較」
最低賃金の額が年々上昇しており、本稿執筆現在、東京都、神奈川県及び大阪府では時給1,000円を超えています。事務所の労務管理としては、毎月支払われる賃金が最低賃金額以上となっているかを確認することも大切です。
今回は、実際に支払われている賃金と最低賃金額との比較方法等について解説します。
〔相続実務への影響がよくわかる〕改正民法・不動産登記法Q&A 【第13回】「新設された管理不全土地・建物管理制度の概要と手続」
管理不全土地・建物の管理制度とはどのような制度ですか。
〔検証〕適時開示からみた企業実態 【事例78】株式会社カッパ・クリエイト「代表取締役の異動に関するお知らせ」 (2022.10.3)
今回取り上げる開示は、株式会社カッパ・クリエイト(以下「カッパ・クリエイト」という)が2022年10月3日に開示した「代表取締役の異動に関するお知らせ」である。田邊公己氏(以下「田邊氏」という)が代表取締役を退任し、山角豪氏(以下「山角氏」という)が新たな代表取締役に就任するという内容だが、その「選任の理由」は次のとおりである(下線は筆者による)。なお、カッパ・クリエイトと株式会社アトム(以下「アトム」という)はともに株式会社コロワイド(以下「コロワイド」という)の上場子会社であり、カッパ・クリエイトとアトムはともに回転寿司事業を運営している。
税理士が知っておきたい不動産鑑定評価の常識 【第36回】「鑑定評価における土地建物一体減価という発想」~容積率未消化の建物が建つ不動産の価値は下がる?~
対象不動産の現実の利用状況が周辺環境に適合していない(例えば、周囲は住宅であるが対象建物は遊興施設である等)という理由で土地建物一体としての不動産の価値が下がるという捉え方は、従来から鑑定実務においてもごく一般のこととして受け止められてきました。
社員の不妊治療をサポートする会社環境整備のポイント 【前編】
現在、「社員の定着」を課題としている会社が多い中で、会社の働き方の環境整備の充実が求められています。このような背景において、近年の晩婚化等により不妊治療を受ける夫婦が増加しており、社員の不妊治療に伴う職場の環境整備も求められています。厚生労働省の調査によると仕事と不妊治療との両立ができず、約16%の人が離職しています。