〈Q&A〉税理士のための成年後見実務 【第8回】「任意後見の基本と注意点」
顧問先から、意思表示ができなくなった場合に備えて任意後見人を選任したいと言われました。どのような注意点があるでしょうか。
事例で検証する最新コンプライアンス問題 【第30回】「電話会社グループからの顧客情報の流出」
2023年7月13日、電気通信事業者NN社の子会社であるBS社は、警察による捜索差押えを受けた。同じくNN社の子会社であるPR社が委託元から預かり保管中の顧客情報が外部流出しており、BS社がその流出元であるとの疑いに基づく捜査であった。
上記を契機として、BS社の派遣社員Xが顧客情報を持ち出していたことが判明した。NN社は、2023年11月16日、社内調査委員会を立ち上げ、2024年2月19日、調査報告書を受け取り、同月29日、それを公表した。
本件は、システムの保守運用上の不備が原因で発生した事案である。企業経営者の多くはシステムについて専門的な知識を有していない。そのため、運用等を現場に任せてしまっていることが多い。しかし、それは極めて危険な経営判断である。経営陣が責任を負うべき管理体制の観点から、システムの運用保守を考える必要がある。そうした観点から本件を分析する。
空き家をめぐる法律問題 【事例60】「空き家管理ガイドラインを踏まえた管理委託契約締結時の留意点」
私は、不動産業者に依頼して空き家を売却することを想定していますが、空き家が遠方にあるため、売却できるまでの日常的な管理も任せたいと考えております。不動産業者に空き家の管理を委託する場合に、どのようなことに留意をすればよいですか。
電子書類の法律実務Q&A 【第20回】「「eシール」とは何か」~2024年4月に総務省が指針改定~
電子請求書、電子見積書などの発行元の証明に「eシール」という技術を使うことができると聞いたことがあります。eシールとは、どういうものなのでしょうか。
電子署名との違いや活用方法について教えてください。
税理士事務所の労務管理Q&A 【第20回】「退職代行業者からの退職依頼」
退職代行業者から、当事務所の従業員の退職について連絡がありました。本人からは退職に関することは何も聞いていません。本人に確認した方がよいのでしょうか。初めてのことでどのように対応してよいのかわかりません。ご教示ください。
〔相続実務への影響がよくわかる〕改正民法・不動産登記法Q&A 【第21回】「所有権の登記における登記事項の追加」
所有権の登記における登記事項の追加に関する詳細が、通達の公布等によって明らかになったと聞きました。この内容について教えてください。
〔検証〕適時開示からみた企業実態 【事例94】ニデック株式会社「財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ」(2024.5.24)
今回取り上げる開示は、ニデック株式会社(以下「ニデック」という)が2024年5月24日に開示した「財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ」である。同社は、2023年3月期の内部統制報告書において自社の財務報告に係る内部統制は有効であるとしていたのだが、開示すべき重要な不備があり、有効ではないと訂正した。
税理士が知っておきたい不動産鑑定評価の常識 【第54回】「対象不動産の確定後に実施する様々な役所調査」
前回は、対象不動産の「確定」と「確認」の意義について述べましたが、今回は、対象不動産を確定した後に不動産鑑定士が実施する様々な役所調査について、その概要を述べていきます。
《税理士のための》登記情報分析術 【第13回】「登記事項等に関する改正」~法人識別事項の登記事項化~
本連載【第12回】でも解説をしたが、いわゆる所有者不明土地問題や空き家問題に対応するために行われた民法等の一部改正により、不動産登記法等も改正され、令和6年4月1日から新しい登記事項が加わるなどの改正が行われた。今回は改正内容のうち、「法人識別事項の登記事項化」について解説を行う。
ハラスメント発覚から紛争解決までの企業対応 【第50回】「ハラスメント相談窓口設置・運用のFAQ」
ハラスメント相談窓口の設置及び運用に関して、よく聞かれる質問があれば教えてください。