会計事務所 “生き残り” 経営コンサル術 【第11回】「コンサルの仕事って、そんなにおいしい仕事なの?」
開業仕立ての若手会計人の多くが、“コンサルティング”という言葉を名刺に入れて仕事をされています。そして前回も書きましたが、「これからの時代は税務じゃなくてコンサルだ」と言っておられます。
ここまでは良いのですが、ろくに税務のことを知らないで、税務をやっている人を軽蔑するかのような話をするのは、いただけないようです。
税務顧問料が月額5万円で、コンサルタント料が月額30万円なら、確かにコンサルタント料がすごい金額であることは事実です。
会社を成長させる「会計力」 【第3回】「リスク・リターンとバランスシート・マネジメント」
住友商事の2000年3月期アニュアルレポート社長メッセージによると、同社ではコア(中核)ビジネス拡充による収益拡大を重要経営課題に掲げ、コアビジネスへの選択と集中を次のような手法で促進してきたと説明している。
〔知っておきたいプロの視点〕病院・医院の経営改善─ポイントはここだ!─ 【第20回】「病棟薬剤業務実施加算の現状と課題」
病棟薬剤業務実施加算は、薬剤師が医療従事者の負担軽減及び薬物療法の有効性、安全性の向上に資する業務(病棟薬剤業務)を実施していることが平成24年度診療報酬改定で評価された。
当該加算を届けるためには、病棟専任の薬剤師が病棟薬剤業務を1病棟1週間につき20時間相当以上実施することが求められ、その場合には週1回に限り算定することができる。DPC/PDPSにおいては機能評価係数Ⅰにおいて0.0067という係数が付与されている。
顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル 【第22回】「固定資産管理のKPI(その③ 取得後追加支出)」
今回は、固定資産管理を構成する複数のKPIから、「取得後追加支出」のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
有形固定資産は、会社の営業活動を支えるために利用されるため、購入後においても追加的支出をして、機能の維持や毀損した部分の原状回復を図るだけでなく、必要に応じて資産の価値を高めたり、その耐久性を増したり、長期間にわたりメンテナンスを行うことが極めて重要となる。
今回は、取得した有形固定資産が備えている営業活動支援能力や製造能力を維持し、事故を防止して安全に利用するため、必要なメンテナンスが適正に行われることを担保するために経理財務部門が取るべき基本姿勢を問うKPIを紹介しよう。
顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル 【第21回】「固定資産管理のKPI(その② 有形固定資産現物管理)」
有形固定資産は、販売を予定した棚卸資産と異なり、会社がその営業目的を達成するため長期間にわたり利用することを予定しているため、適正な管理を行う必要がある。すなわち、取得、支払、減価償却費の計上、リース料の計上、現物実査、資産評価、メンテナンス実行、除却といった一連の活動が発生する。
そこで、今回は、有形固定資産管理について、その効率性や適正人員配置の判断、自社による管理と外部業者への委託の是非に関する経営意思決定に役立つKPIを紹介しよう。
顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル 【第20回】「固定資産管理のKPI(その① 資産取得実行・リース実行)」
固定資産は、会社がその営業目的を達成するために所有し、その加工もしくは売却を予定していない資産である。固定資産は、営業目的を達成するため長期間にわたり利用されることを予定しているため、購入にあたり長期的な収益見通しの判断が伴う。さらに、その取得にかかる金額が大きいことから、資産除去債務の両建計上も相俟って、その評価と測定に実務上の課題が多い。
そこで、今回は、固定資産の取得の入口で正確性を担保するKPIを取り上げる。
〔知っておきたいプロの視点〕病院・医院の経営改善─ポイントはここだ!─ 【第19回】「地域医療支援病院~承認要件の見直し~」
医療法改正の議論が進行中であり、その中で地域医療支援病院の承認要件の見直しが行われようとしている。
平成24年10月末時点で、地域医療支援病院は439病院存在する。現在、二次医療圏は全国で349であり、地域医療支援病院が存在する二次医療圏は208であるため偏在が生じており、その絞込みが図られる可能性が高い。
〔税理士・会計士が知っておくべき〕情報システムと情報セキュリティ 【第8回】「会計事務所の情報(IT)化」
まず、会計事務所で情報システムを利用するに当たって、事務所の構成員が十分に情報システムを利用できる環境を整えなければならない。会計事務所の中には、外部のシステムサポート業者に全面的に委託しているケースもあると考えられるが、「情報システムを用いて何をしたいか」を明確にしたうえで、事務所の意向を実現すべく対応することが期待される。
検討すべき項目の例としては、次のようなものが挙げられる。
顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル 【第19回】「棚卸資産管理のKPI(その③ 在庫管理)」
今回は、棚卸資産管理を構成する複数のKPIから、「在庫管理」のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
棚卸資産管理の対象となる資産は、商品、製品、半製品、原材料等、いずれも最終的に販売を予定した流動性の高い資産であり、受払の管理、売れ筋の管理、在庫量の過不足の管理、滞留在庫の管理のあり方が会社の収益や資金繰りを左右すると言っても過言ではない。
そこで、滞留在庫による収益や資金繰りの悪化を予防する観点で重要なKPIを紹介しよう。
会計事務所 “生き残り” 経営コンサル術 【第10回】「名刺にコンサルって書いてますが、本当にコンサルをやっているの?」
若手の会計人が開業されますと、かなりの方の名刺に“コンサルティング”という文字が入っています。
そして「これからの時代は、税務よりコンサルの時代だ」と言われます。
30年前の私たちも同様のことを口にして、差別化を主張していました。しかし、コンサルの意味が全くといっていいほど分かっていませんでした。
私が若手の方に意地悪と思いつつも「じゃあ先生は、どんなコンサルの仕事をやっているのですか?」とよく聞きます。