公開日: 2013/12/05 (掲載号:No.47)
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顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル 【第26回】「原価管理のKPI(その④ 原価計算単位設定)」

筆者: 島 紀彦

顧問先の経理財務部門の

“偏差値”が分かる

スコアリングモデル

【第26回】

「原価管理のKPI

(その④ 原価計算単位設定)」

 

株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦

 

はじめに

今回は、原価管理を構成する複数のKPIから、「原価計算単位設定」から得られる情報を使って原価管理のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。

原価管理は、実際に発生した原価を製品・商品・サービスという原価計算単位で集計する原価計算手続によって行われる。製品別の原価の集計は、複雑な計算が伴うため、製品・商品・サービスの生成過程に関する専門知識や経験を持った人員によって担われることが多い。

そこで、今回は、原価管理の効率性や適正人員配置の判断に関する経営意思決定に役立つKPIを紹介しよう。

KPIの項目

〔調査対象業務〕
原価管理

〔調査対象業務プロセス〕
原価計算

〔調査項目〕
原価管理担当者1人あたり管理する原価計算単位数はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。

直前決算期末の原価計算単位数(A)÷直前決算期末の原価管理担当者のべ人数(B)

〔回答形式〕
「個数」

 

KPIが設定された業務プロセスの確認

まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。

経済産業省スタンダードでは、原価管理において、会社が担う一般的な機能として、「予算策定」と「実績管理」を挙げている。

「実績管理」は、「実績原価算定」と「実績原価分析」という機能で構成される。

今回解説するKPIは、「実績原価算定」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。

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顧問先の経理財務部門の

“偏差値”が分かる

スコアリングモデル

【第26回】

「原価管理のKPI

(その④ 原価計算単位設定)」

 

株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦

 

はじめに

今回は、原価管理を構成する複数のKPIから、「原価計算単位設定」から得られる情報を使って原価管理のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。

原価管理は、実際に発生した原価を製品・商品・サービスという原価計算単位で集計する原価計算手続によって行われる。製品別の原価の集計は、複雑な計算が伴うため、製品・商品・サービスの生成過程に関する専門知識や経験を持った人員によって担われることが多い。

そこで、今回は、原価管理の効率性や適正人員配置の判断に関する経営意思決定に役立つKPIを紹介しよう。

KPIの項目

〔調査対象業務〕
原価管理

〔調査対象業務プロセス〕
原価計算

〔調査項目〕
原価管理担当者1人あたり管理する原価計算単位数はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。

直前決算期末の原価計算単位数(A)÷直前決算期末の原価管理担当者のべ人数(B)

〔回答形式〕
「個数」

 

KPIが設定された業務プロセスの確認

まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。

経済産業省スタンダードでは、原価管理において、会社が担う一般的な機能として、「予算策定」と「実績管理」を挙げている。

「実績管理」は、「実績原価算定」と「実績原価分析」という機能で構成される。

今回解説するKPIは、「実績原価算定」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。

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連載目次

顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル [総論]

[総論] 《第1回~第9回》

  • 【第1回】
    経営者の視点で経理財務部門の課題を考える
     ~経理財務分野で解決されるべき課題~
  • 【第2回】
    スコアリングモデルの概要と基本構想
     ~専門知識はいらない~
  • 【第3回】
    スコアリングモデルの評価の視点
     ~経理財務部門は5つの視点で評価せよ~
  • 【第4回】
    KPIで評価するというアプローチ
     ~KPIを絞り込め~
  • 【第5回】
    スコアリングモデルの特長
     ~非会計情報を、定量化し、相対評価せよ~
  • 【第6回】
    スコアリングモデルで評価する留意点
     ~いきなり業績評価に使ってはいけない~
  • 【第7回】
    スコアリングデータから優秀な会社の傾向を読み取る
     ~総合スコア~
  • 【第8回】
    スコアリングデータから優秀な会社の傾向を読み取る
     ~財務諸表の信頼性スコア~
  • 【第9回】
    スコアリングデータから優秀な会社の傾向を読み取る
     ~業務の有効性・効率性スコア~

筆者紹介

島 紀彦

(しま・のりひこ)

株式会社スタンダード機構
代表取締役

昭和45年 富山県富山市生まれ
富山市立堀川中学校卒業 バスケットボール部に所属
富山県立富山高校理数科卒業 山岳部に所属
東京大学法学部(公法学科)卒業

平成6年 住友銀行入社
外資系コンサルティング会社にて、経営コンサルティングに従事
米国ロサンゼルス投資会社にて、投資調査に従事
新日本有限責任監査法人にて、事業戦略・管理会計コンサルティングに従事
平成19年6月より現職
投資・M&A分野、事業戦略・管理分野、事業再編分野、リスクマネジメント分野のコンサルティングに従事

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