《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第10回】「社長こそ“老後の備え”が必要な理由」
経営者の方ご自身の老後について、どうお考えでしょうか。
「生涯現役だから、老後なんてないよ!」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、「後継者がなかなか見つからないから、引退なんてできないよ!」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、すべての方に平等に時は過ぎ、人は老います。老いると今考えていることができなくなったり、病に倒れたりすることもあるでしょう。だからこそ、少しでも若いうちから将来について考える必要があります。特に、経営者という責任のある立場の方にとっては、備えが大切です。
これからのことを考えるにあたり、特に着目すべき点は「年金」「認知症」「相続」の3つです。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第77話】「居住用財産の3,000万円特別控除」
浅田調査官は、昨年、署内で、令和5年分所得税確定申告の注意事項として「誤りやすい事例集」が渡され、それを熱心に読んでいる。
「・・・これは・・・資産税の事例だけれど、間違いやすいなあ・・・」
浅田調査官は、1人で苦笑している。
プラス思考の経済効果 【第23回】「大谷選手のドジャース入団による2024年の経済効果」
2023年12月9日(日本時間10日)に大谷翔平選手は2024年からドジャースに入団することを発表しました。ドジャースへの移籍は予想通りでしたが、驚いたのは契約金が10年でなんと7億ドル(約1,015億円)の史上最高額であることと、「10年間の契約期間終了後、約97%の契約金を後払いする」という前代未聞の条件が付いていたことでした。今回は、この契約金と付帯条件を考慮した2024年のドジャース大谷選手の経済効果を推計することにします。
《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第9回】「どう準備する? 社長の退職金戦略」
経営者のみなさんは、ご自身の退職金をどのように準備されているでしょうか。
生命保険を使って準備しているという方も多いかもしれません。ただ保険に関していえば、ここ20年程度は予定利率が非常に低いので、支払った保険料の割には思ったような金額が準備できないということもありえます。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第76話】「質問応答記録書」
浅田調査官は、1枚の紙を見ながら、ブツブツと呟いている。
「なかなか・・・書くのは難しいなあ・・・」
その紙には、「質問応答記録書」と表題が書かれている。
プラス思考の経済効果 【第22回】「2023年・2024年の大谷選手の経済効果」
2023年の大谷翔平選手の活躍は素晴らしいものでした。打者としては9月4日までのアスレチックス戦に出場して、打率3割4厘、ホームラン44本、打点95、得点102、盗塁20で日本人初のホームラン王を獲得、投手としては8月24日のレッズ戦まで23試合に登板して10勝5敗、防御率3.14、167奪三振の素晴らしい成績でした。そして、アメリカンリーグの2度目のMVPを獲得しました。
今回は、2023年・2024年の大谷選手の経済効果を推計してみましょう。
《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第8回】「厚生年金基金から学ぶ“確定拠出年金の歴史”」
今回は、確定拠出年金の歴史を振り返っていきます。
みなさんはAIJ投資顧問事件を覚えていらっしゃるでしょうか。いくつもの厚生年金基金から総額約2,000億円もの資金を預かり、ずさんな運用でその大半を喪失させたという事件です。実はこの事件、現在の確定拠出年金の普及に大いに関係しているのです。
プラス思考の経済効果 【第21回】「阪神日本一の経済効果」
2023年11月5日、阪神タイガース(以下「阪神」といいます)はオリックス・バファローズ(以下「オリックス」といいます)との「関西ダービー」を制して38年ぶりの日本一になりました。阪神ファンは歓喜に沸き返っています。今回は阪神が日本一になったことによる経済効果について解説しましょう。
《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第7回】「中小企業の退職金? 「iDeCo+」とは」
昨今、職場での金融教育を推進しようという動きがとても活発になってきています。政府も「資産運用立国」の実現を目指し、その動きを後押ししています。
「いや、そんなことを言っているのは、それでビジネスをしようとする金融業界だけでしょう」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、次のデータを知ったら少なくとも金融教育の大切さに気づいていただけるかもしれません。
三井住友信託銀行の調査によれば、20代から60代までの年齢層で、金融教育を受講したことがある人と受講経験がない人を比較したところ、すべての年代で前者の方が後者より平均金融資産保有額が高く、全世代平均では約100万円の差があったそうです。
この調査結果を「たった100万円」と思ってはいけません。受講経験の有無による保有額の差は、年齢が上がるにつれ拡大しており、全世代平均約100万円の差は、時間の経過でもっと大きな差につながるからです。