《速報解説》 マンションの評価方法を定めた個別通達(居住用の区分所有財産の評価について(案))がパブコメに付される~意見募集は8月21日まで~
いわゆるマンションの財産評価をめぐっては、既報のとおり先月開催の有識者会議において見直しの方向性が示されていたが、国税庁は7月21日付けで評価通達のパブリックコメントを開始した(意見募集の締切は8月21日(月))。
なお見直しにあたっては、土地等の評価方法を規定している財産評価基本通達の改正ではなく、「居住用の区分所有財産の評価について」という名称の個別通達が新設される。
《速報解説》 国税庁が令和5年分の路線価を公表~新型コロナの影響脱し全国平均は2年連続上昇~
7月3日、国税庁は相続税及び贈与税の算定基準となる令和5年分の路線価(1月1日時点)を公表した。
《速報解説》 マンション評価めぐる有識者会議(第3回)開催で見直しの具体案が示される~相続税評価額が市場価格理論値の60%となるよう補正、令和6年1月1日以後の相続等より適用を予定~
マンションに係る財産評価基本通達に関する有識者会議の第3回会議が6月22日付で開催され、その内容が30日に公表された。
《速報解説》 マンションに係る財産評価基本通達に関する有識者会議、第2回を開催~現行評価額に市場価格との乖離率を乗じる方法が有力か~
マンションの評価方法の適正化を目的として、既報のとおり本年1月30日(月)に第1回が開催された「マンションに係る財産評価基本通達に関する有識者会議」について、6月1日(木)に第2回が開催され、翌2日付けでその内容が公表された。
《速報解説》 マンション相続税評価に関する第1回有識者会議が開催~市場価格との乖離の実態を踏まえた上での適正化の検討が開始~
不動産に関し時価(取引価額)と路線価とが大きく乖離していることを利用して、納税者が相続税の負担を圧縮しようとした租税回避事案として、昨年の4月19日に最高裁判決が下され話題となった相続マンション訴訟等もあり、マンションの相続税評価については令和5年度税制改正大綱において具体的な手当がされることが期待されていたものの、大綱冒頭の「基本的考え方等」において、次のとおりの記載がされるに留まっていた。
《速報解説》 令和4年分路線価を国税庁が公表~コロナ禍の影響緩み、全国平均路線価は0.5%の上昇~
国税庁は7月1日、相続税及び贈与税の算定基準となる令和4年分の路線価(令和4年1月1日時点)を公表した。
《速報解説》 会計士協会、「不動産をめぐる課税上の論点整理」を公表~判例分析を踏まえ総則6項適用の射程について言及~
日本公認会計士協会が、令和4年5月19日に「不動産をめぐる課税上の論点整理」(以下「論点整理」という)を公表した(ホームページ掲載日は令和4年5月27日)。
これは不動産の多角的な課税の局面において、現行税制の問題点は何かを会計士の視点から検討している。様々な検討事項のうち本稿では、令和4年4月19日の最高裁判決により話題となっている総則6項に焦点を当てて検討する。
《速報解説》 マンション評価をめぐる評価通達6項適用是非が争われた最高裁判決、上告棄却で納税者側敗訴確定
成24年に発生した相続の相続人(原告)が、相続により取得したマンション2棟(甲不動産(東京都杉並区)・乙不動産(神奈川県川崎市))の価額を財産評価基本通達の定める方法(路線価)によって評価し相続税の申告をしたところ、「この通達の定めによって評価することが著しく不適当と認められる財産の価額は、国税庁長官の指示を受けて評価する」とした財産評価基本通達第6項の適用により課税当局から更正処分を受けたため、その取消しを求めていた裁判で、4月19日に最高裁(第三小法廷)は上告を棄却、原告側の敗訴が確定した。
《速報解説》 国税庁、令和3年分の路線価を公表~コロナ禍を背景に全国平均路線価は6年ぶりに下落~
7月1日付で国税庁は相続税や贈与税の算定基準となる令和3年分の路線価を公表した。