《速報解説》
金融庁、パブコメを経て「検査マニュアル廃止後の
融資に関する検査・監督の考え方と進め方」を策定
~12/18に廃止するも現状の実務は否定せず~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
令和元年12月18日、金融庁は、「検査マニュアル廃止後の融資に関する検査・監督の考え方と進め方」を公表した。これにより、令和元年9月10日から意見募集されていた公開草案が確定することになる。公開草案に対する「コメントの概要及びコメントに対する金融庁の考え方」も公表されている。
これは、「金融検査・監督の考え方と進め方(検査・監督基本方針)」(平成30年6月29日)を踏まえ、個別分野ごとの考え方と進め方を示すディスカッション・ペーパーの一環として、融資の観点から「金融システムの安定」と「金融仲介機能の発揮」のバランスの取れた実現を目指す当局の検査・監督の考え方と進め方を整理したものである。
金融検査マニュアル関係の文書は、令和元年12月18日に廃止されている。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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