〈事例から学ぶ〉
不正を防ぐ社内体制の作り方
【第6回】
「テレワーク拡大に伴い増加した不正から会社を守る」
~ITに依存するリスク~
米国公認会計士・公認内部監査人
打田 昌行
はじめに
政府が国民にテレワークを強く推奨する現状を、今から1年以上前に誰が想像することができたでしょうか。出勤者を7割削減し、在宅勤務に要した費用の一部を経費として認めるといった以前には考えられなかった政策が打ち出されています。さらに国はハンコの削減によって行政システムを見直し、効率化だけでなく非接触や非対面も推進しようと試みています。
読者の方の中には、テレワークを継続する結果、もう1年も会社に通勤していないという方もいらっしゃるかもしれません。こうした生活や仕事の進め方を支える仕組みの1つは、まぎれもなく情報技術(IT)によるものです。世界的なパンデミックの影響によって、これまでにないくらい私たちの生活や仕事は、ITに強く依存することになりました。
私たちはITによって高い利便性を享受する一方で、これまでにないリスクに直面していることを忘れてはなりません。つい先日も、テレワークの際、会社のサーバーに繋げる時に使う接続機器がサイバーアタックのターゲットとなり、会社情報が漏えいするという事件が報道されていましたし、攻撃型のウイルスメールは常に私たちの隙を狙っています。連休明けにたまったメールを処理する時も、慌ててウイルスメールの添付ファイルを開封することがないようにしなければなりません。
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