公開日: 2015/09/24 (掲載号:No.137)
文字サイズ

コーポレートガバナンス・コードのポイントと企業実務における対応のヒント 【第12回(特別編)】「2015年8月末までに新様式で提出されたコーポレート・ガバナンス報告書の概観」

筆者: 阿部 環

コーポレートガバナンス・コードのポイントと

企業実務における対応のヒント

【第12回(特別編)】

「2015年8月末までに新様式で提出された
コーポレート・ガバナンス報告書の概観」

 

PwCあらた監査法人 マネージャー
米国公認会計士 阿部 環

2015年7月1日より、あらた監査法人は法人名称を「PwCあらた監査法人」に変更している。

 

〔コーポレート・ガバナンス報告書の概観の対象会社〕

2015年6月1日よりコーポレートガバナンス・コード(以下、「コード」)の適用が始まった。コードを反映した新様式でのコーポレート・ガバナンス報告書(以下、「報告書」)の最初の提出には総会終了後6ヶ月間の猶予が与えられているにもかかわらず、任意に報告書を早期提出する企業が少なからずあり、中にはコード適用初日の6月1日に提出する企業もあった。

本連載はコード原案が確定した3月よりいち早く連載を開始し、コードの重要項目と企業対応について、7月まで解説を行ってきた。

今回はその特別編として、コード適用からおよそ3ヶ月経過した2015年8月31日までに、新様式での報告書を提出した東証一部・二部上場会社66社(一部上場64社および二部上場2社)を対象として、その開示状況を概観してみる。

なお、マザーズやJASDAQについては「基本原則」部分のみが適用の対象となっており、今回の調査対象としていない。集計は9月10日時点における筆者によるものであり、その後の更新状況により最新の情報と異なる場合があり、網羅的な情報に基づくものではない。なお、文中の意見に相当する部分は、筆者の私見であることをお断りしておく。

 

〔各原則を実施せずエクスプレインした会社数〕

上述の今回集計の対象とした66社のうち、【コーポレートガバナンス・コードの各原則を全て実施している】会社は40社であり、一方【各原則を実施しない理由を開示した会社】は26社であった。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

コーポレートガバナンス・コードのポイントと

企業実務における対応のヒント

【第12回(特別編)】

「2015年8月末までに新様式で提出された
コーポレート・ガバナンス報告書の概観」

 

PwCあらた監査法人 マネージャー
米国公認会計士 阿部 環

2015年7月1日より、あらた監査法人は法人名称を「PwCあらた監査法人」に変更している。

 

〔コーポレート・ガバナンス報告書の概観の対象会社〕

2015年6月1日よりコーポレートガバナンス・コード(以下、「コード」)の適用が始まった。コードを反映した新様式でのコーポレート・ガバナンス報告書(以下、「報告書」)の最初の提出には総会終了後6ヶ月間の猶予が与えられているにもかかわらず、任意に報告書を早期提出する企業が少なからずあり、中にはコード適用初日の6月1日に提出する企業もあった。

本連載はコード原案が確定した3月よりいち早く連載を開始し、コードの重要項目と企業対応について、7月まで解説を行ってきた。

今回はその特別編として、コード適用からおよそ3ヶ月経過した2015年8月31日までに、新様式での報告書を提出した東証一部・二部上場会社66社(一部上場64社および二部上場2社)を対象として、その開示状況を概観してみる。

なお、マザーズやJASDAQについては「基本原則」部分のみが適用の対象となっており、今回の調査対象としていない。集計は9月10日時点における筆者によるものであり、その後の更新状況により最新の情報と異なる場合があり、網羅的な情報に基づくものではない。なお、文中の意見に相当する部分は、筆者の私見であることをお断りしておく。

 

〔各原則を実施せずエクスプレインした会社数〕

上述の今回集計の対象とした66社のうち、【コーポレートガバナンス・コードの各原則を全て実施している】会社は40社であり、一方【各原則を実施しない理由を開示した会社】は26社であった。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

【参考】 PwCあらた監査法人

コーポレート・ガバナンス対応支援サービス

取締役会等の実効性評価、制度の整備

コーポレート・ガバナンス全般についてのお問い合わせは
  こちらの[お問い合わせページ]から

筆者紹介

阿部 環

(あべ・たまき)

PwCあらた有限責任監査法人 マネージャー
米国公認会計士

情報通信産業を中心に、国内及び外資系企業の財務諸表監査、内部統制監査に従事した後、2008年PwCフランス法人パリ事務所へ赴任。フランスにて自動車産業、証券取引所の監査業務を行う。2014年帰国後、主に外国企業上場のための監査業務及びフランス企業関連業務を担当。最近はコーポレート・ガバナンス関連業務にも従事し、国内上場企業へのアドバイザリー業務に加え、執筆も行っている。

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#