〈知識ゼロからでもわかる〉
ブロックチェーン技術とその活用事例
【第3回】
「ブロックチェーン技術の活用事例の全体像」
公認会計士・公認不正検査士
松澤 公貴
1 ブロックチェーンの特徴まとめ
前2回のまとめとしてブロックチェーン技術を踏まえ、従来型の中央集権管理との比較において、ブロックチェーンの主な特徴を整理すると、下記のとおりである。
〇 システムダウンに強い
従来型の中央集権管理では、管理体制に不具合があった場合に全てのシステムが停止してしまう可能性があるが、分散管理及び処理を行うことで、ネットワークの一部に不具合が生じてもシステムを維持することができる。
〇 不正取引・改ざんができない
ブロックチェーンは取引ごとに暗号化した署名を用いることになるため、なりすまし行為が困難であり、取引データは過去のものと連鎖して保存されているため、改ざんはほぼ不可能である。また、台帳により過去のデータを参照することができるため、データの改ざんをリアルタイムで監視可能である。
〇 運用コストが安い
従来の中央集権管理では、中央で管理する第三者に仲介手数料を支払う必要がある。ブロックチェーンのシステムを用いれば仲介業者を必要とせずに安全な取引が行えるため、取引の低コスト化が可能となる。
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