〔知っておきたいプロの視点〕
病院・医院の経営改善
─ポイントはここだ!─
【第15回】
「外来診療単価に差が生じる理由」
東京医科歯科大学医学部附属病院
特任講師 井上 貴裕
1 外来診療単価に差が生じる要因
病院収入の約3割を占めるのが外来収入であり、外来収入を増加させるためには、患者1人1日当たりの外来診療収入(以下「外来診療単価」とする)を向上させることが重要である。
外来診療単価が高いということは、それだけ濃厚な治療が必要な重症な患者を診ていることを意味しており、病院と診療所の機能分化という観点から病院にとって適切な役割を果たしていると捉えることもできる。また、外来患者のキャパシティには制約があるため、経済性を向上させるためにも外来診療単価を高めることには重要な意味がある。
この外来診療単価は、図表1に示すように、病床数と一定の相関がみられ、規模が大きいほど高くなる傾向がみられる(この点は入院診療単価と同様である)。規模が大きい病院ほど、高額な画像診断機器等を保有するケースが多いことが影響しているのであろう。
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