〔知っておきたいプロの視点〕
病院・医院の経営改善
─ポイントはここだ!─
【第16回】
「手術室の有効活用」
東京医科歯科大学医学部附属病院
特任講師 井上 貴裕
1 手術室の稼働率推計方法
急性期病院で入院診療収益を増加させるために最も有効な施策が手術件数の増加である。
手術料は、DPC/PDPSの環境下でも出来高で評価されており、外科系診療科においては入院診療単価のうち半分以上を占めている。2012年度改定でDPC対象病院をⅠ~Ⅲ群にグルーピングされたが、Ⅱ群病院のうち手術1件当たり外保連手術指数が最もハードルが高かった。
当該指数が高い病院は、100床当たり全身麻酔件数がⅢ群病院よりも有意に多く、手術室を効率的に利用している。つまり、高度急性期病院か一般急性期病院かの分かれ目は手術室の利用状況にあるといっても過言ではない。
図表1は、手術1件当たり外保連手術指数と100床当たり全身麻酔件数を病院ごとにプロットしたものである。
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